「おばあちゃん」は人間界特有の存在。 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

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数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の
助産師&針灸師の
加藤祐里です。

子孫を残すことができる
繁殖期を終えたあとも
生き残る
「おばあちゃん」という
存在は自然界にはおらず
人間だけだそうです。

そういう意味で
人間は「おばあちゃん」が
いることで
知能が発達して
文化が発展したの
かもしれません。

日本人はとくに
長い長い歴史のなかで
「家族」「血縁」
「地縁」のつながりが
濃くて

いつも自分の周りで
誰かが妊娠して
家でお産も
死もあって

今ほど栄養状態も
衛生状態も良くなくて
うまれても
大きくなれなくて
ある日ぽっくり
亡くなってしまうことも
多かったし、

大人だって
長生きするのが
難しい世界に生きていました。

少し大きくなれば
下の弟や妹たちを
おぶって面倒をみていたから

赤ちゃんに触れるのが
自分の産んだ子供が
はじめて、ということも
なければ

若いお嫁さんも
一日中、ほかの大人に
会わないで
子どもと二人っきりで
密室ですごすことも
なかった。

社会環境も変わったけど
「家族」のありかたも
変わってきました。

そこに日本人ならではの
「おばあちゃん」の在り方が
追いついていないのかも
しれません。

「娘のために
なんとか助けに
なってやりたい」

どんなおばあちゃん、
おじいちゃんも
「愛」あるこそ
一生懸命になるのも
よくわかるから

一概に非難することも
できないのですが

今のおばあちゃん、
おじいちゃんも
少子化の時代に
子育てをしていた世代ですから

赤ちゃんを触るのは
自分の子どものとき
以来とかだと

赤ちゃんを抱っこしたり
お風呂にいれたり
するのも
そんなに上手いわけじゃ
ないのです。

私の母などは
私を生後2か月から
同居していた祖母に
預けて自分ではほとんど
世話をしていないので

もちろん、孫を
抱っこして
寝かしつけるなんて
まったくできなくて、

下手に預けたら
余計に大泣きして
渡せませんでした(-_-メ)

例えば、私の住んでいる
田舎の市民病院では
母乳育児に力を入れているのですが

退院するときは
母乳だけで育てられる状態なのに
1っか月健診で
医学的に問題がないのに
ミルクを足してしまう
ケースが多いのです。

もちろん、医療者側の
退院後のフォロー体制が
不適切、という要因が
一番の原因ですが

多くは最新の母乳育児のことを
よく知ろうともしない
実家のおばあちゃん、
おじいちゃんが

「あかちゃんが泣くのは
おなかがすいているから。

何回もおっぱいを与えるのは
母乳が足りてない。

ミルクをあげないと
赤ちゃんがかわいそう」と
言うので

産後で疲れて
1秒でも休みたい
娘さんや、お嫁さんは
頑張る気持ちが失せて

必要がないのに
ミルクをあげてしまう、という
ケースも多いようです。

また、産後の母親は
本能的に子どもを
守りたいと

野生のメス熊並みに
神経が過敏になっています。

旦那の両親に同じことを
言われても
我慢できるけど
実の親子関係では
身内な分、
お互いに遠慮がないから

言わなくてもいいときに
余計な一言を言ってしまった
ばっかりに
娘の逆鱗に触れて
「こんなだったら
自宅で一人で
過ごしたほうがマシ」と

早々と里帰りを
切り上げて
帰っていってしまうことも
めづらしくありません。

娘や赤ちゃんのことを
心配して
楽になってほしくて
アドバイスをする
気持ちもわかるのですが

産後のママに言ってはいけない
3大禁句

「おっぱい、足りているの?」

「泣かせっぱなしは
かわいそう」

「首が座ってないのに
縦に抱いていいの?
(外に出していいの?)」

何度も言いますが
何人も孫をみてきたなら
役にも立つのですが

そうじゃなくて
初孫で
娘がかわいくて
放っておけないという
関係なら、なおさら

おばあちゃんは
逆に距離を置いて
「手も出さない、
口も出さない、
金だけ出す」くらいが
ちょうどいいと思います。