娘がお産を迎える‘おばあちゃん’の心得。 | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

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数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

岐阜県郡上八幡の
助産師&針灸師の
加藤祐里です。

「娘が妊娠して
おなかが大きくなって
五本指の靴下が
はけないから
何かおすすけめの
冷え取りグッズはないか?」と
質問がありました。

靴下がはけないのは
お腹が大きくなったからと
いうより

腰や股関節が硬く
なっているからです。

本気で安産したいなら
半身浴を増やして
ストレッチをして
こまめに動くように
しましょう。

里帰りで
実家に帰ってから
娘さんを甘やかして
いませんか?

愛知県岡崎市の
自然分娩で有名な
吉村医院の院長先生も
よく言ってますが

ゴロゴロ(運動不足)
ビクビク(不安・心配)
パクパク(食べ過ぎ)は
安産の敵。

娘がかわいいのは
分かりますが

「そんなことしたら
ダメじゃないの?」

「先生は良いって
言っているの?」

「お腹の赤ちゃんのために
もっと食べなさい」

親が言ってはいけない
3大NGワードです。

もりのこ針灸院で
大安産を成し遂げた
ママたちの共通点は

「一日2~3時間は
当たり前に歩いた」

大雪で歩けないときは
薪を両脇に担いで
何往復もしたとか、

イオンの階段を
上から下まで
5往復くらいしたとか、

育児本には
「無理なく
一日30分くらい
歩きましょう」って
書いてありますけどね、

結果が出せる人は
かなり無理して
運動部並みに
鍛えています。

足の指の爪も
ふつうに切れますし、
布団のあげおろしも
できます。

妊婦さんのことを
「身重」というけど
安産な人は
「身軽」です。

今のママたちの親世代も
少子化の時代で
子育てをした人たちなので

孫が10人くらいいるような
ベテランばあちゃん以外、
あんまりアドバイスが
役に立ちません。

なかには
自分のお産の思い出を
いまだにひきずっている人も
めずらしくありません。

陣痛を耐えている
娘さんの横で

「私のお産はこんなだった、
あんなだった。

こんなに優しくして
もらえなかった。

旦那も姑もこんなんで
あんなんで…」と

ひととおり文句を言って
納得されたら
お産がすすんできた、と
いうケースがあります。

お産をするママじゃないですよ。
そのお母さん。
(おなかの赤ちゃんの
おばあちゃんね)

口に出して言わなくても
心のどこかで
「女なんて痛いばっかりで
損な生き物」と
思っている女性を
みて育った娘さんは

いくら頭では
「お産が楽しみ」と
前向きに思おうとしても

子宮(肚の本音)は
女性としての喜びを
知らないわけだから
`不機嫌’な
お産になりかねません。

先の質問をされた方に
あえてもうひとつ
アドバイスをするのであれば

冷え取りをすすめてくれる
とても理解のある
愛情深いお母さんですけど

娘もいい大人ですから
靴下を何枚はこうが
本人にまかせてください。

もうちょっと言えば
娘が帝王切開になろうと
難産になろうと

それは娘の人生なので
娘が経験して
学ぶために必要なことです。

放っておいてあげましょう。

娘が靴下をはけない、
難産になるかもしれないのが
心配、というのは

あなた自身が冷えているので
あなたがもっと靴下を
増やしたほうが
いいかもしれません。