郡上もりのこ鍼灸院
院長の加藤祐里です。
「布ナプキンで生理痛が
軽減するのか？」
そもそも生理痛だけに限らず
身体の痛みはなぜ起こるのでしょうか？
例えば、子宮で痛みを感じると
腰の神経を伝って
脳で痛みを認知します。
子宮そのものの異常がなくても
骨盤の歪みや身体の冷え、
神経の通る筋肉の凝りや緊張、
白砂糖の摂りすぎで
痛みを伝える神経の異常がおきれば
痛みは強く感じます。
精神的なストレスや
悩みすぎ、怒りすぎ、寝不足
目の使い過ぎなどによる
慢性的な脳の疲労も
痛みを強く感じさせます。
生理痛も同様で
子宮だけに起こっているのでなく
それまでの生活習慣や
考え方、日常生活の積み重ねで
生理痛を引き起こしやすい
状態を招いているのです。
生理痛のときに痛みどめの薬を飲んで
解決してきた人は
痛みを引き起こす要因を
そのままにして
過ごしている人が多いです。
布ナプキンを使う最大のメリットは
自分でナプキンを洗うので
月経血を触って、におって
観察することが出来ることです。
紙ナプキンにくらべれば
面倒な作業ですが
生理以外の日も毎日の生活を見直して
体質改善をすることで
月経血も変化してきます。
ドロドロして血液の塊も含まれるような
月経血の状態は
決して好ましい子宮の状態とは
言えません。
子宮の状態が改善されてくると
サラサラとしたトイレで流しやすいような
血液に変わってきます。
月経血って汚くて
臭くて、触ったらいけないものと
イヤイヤ、ナプキンを交換している
人もいると思いますが
人間の身体の血液で
唯一固まらない血液である
月経の血液は昔の人にとっては
とても不思議な現象だったようです。
男性の身体には絶対に有しない
固まらない血液で
命を産みだし、養うことができる
女性はとても神秘で
敬られるような存在だった時代も
あったそうです。
今の日本の女性は
小さいころから男女平等が当たり前で
勉強も他の人に負けないように
社会に出てからも
女だからと言って言い訳したり
手加減させてもらえるような
時代ではありません。
男性並みに結果を出すような
働き方をする方のなかには
毎月の生理を疎ましく思っても
仕方ないかもしれません。
自分が子宮を有する
女性であることを
自分自身で一番、敬うことが
できるようになることが
生理痛も愛おしく感じられる
きっかけになるのかもしれません。