産婦人科の外来勤務で感じたこと | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。

郡上もりのこ鍼灸院・院長の
加藤祐里です

3月まで名古屋に住んでいました。
夕方4~5時頃
学校帰りの中高生がマクドナルドや
ミスドを利用していることは
珍しくありません。

こんな時間にハンバーガーを
食べていたら夕食は食べられないじゃ
ないかと不思議に思います。

おそらくこれから塾へ行くとか
親御さんも働いていて
夕食が遅いとか仕方のない
事情なのでしょうが

まだまだ心も体も成長期の子どもに
とって家庭が癒しの場として機能しているのか
心配になります。

産婦人科に中絶を希望してくる
中高生女子と聞くと
茶髪のヤンキーをイメージしますか?

そういう子もいるけど
私が経験してきて多いのは
化粧もしたことがないような
真面目な雰囲気の子です。

十代の子は必ず保護者につきそって
もらうので親御さん(父親が
いたケースは一度もありません)
もセットで検査や説明などさせていただきます。

見た目、決して派手な感じも
ないのですし
健康保険証も拝見しますので
それなりの社会的地位にある方もみえます。

よくあるのは、
おそらく小さいときから
母親がすべて決めていて
本人の意志を無視している関係。

そういう場合、
本人に聞いた質問は
すべて母親が答えます。

反対に娘に起きている出来事が
まるで他人事のような母親。
「私は忙しい」
「この子は私がいなくても大丈夫だから」

両者とも傷ついて
困っている娘の
気持ちに寄り添う様子はありません。

望まない妊娠は決して
たまたま避妊に失敗したから
起こる出来事ではありません。

自分がいかに小さいときから
その存在を祝福されて
認められて、尊重されていきてきたか、

大きくなって手はかからなくなっても
気をかけてくれる大人がいて
どこにいても守られているという
安心感を感じていられるか。

女子だけでなく
男子にだって自分を大切にすることを
知らなければ、
相手を思いやったりなんてできません。

知識を教えたりデータで示すだけでは
伝わらないのです。

毎日の生活、日々の声掛け
温かいご飯を作って
心安らげる場所、人、思い出を
積み重ねることが
自分も相手も傷つけないような
愛情を表現できる人間に育てます。