三陰交がなぜ妊婦の症状に有効か? | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。


過去の逆児の記事でも
書きましたが、

私は逆子の方には
ご自宅でのお灸の他に
早寝早起き、冷えを改善して、
くよくよしたり、イライラしたりしないで
お腹の赤ちゃんに話しかけることを
意識してもらえるような
ママの生活習慣を改善してもらうことを
重視しています。

例え、逆子が治っても
上記の症状が解決しない状態でお産になると
陣痛が強く感じたり、
出血が多くなったりしやすいので

お産まで継続して続けられるような
指導を心がけています。

逆児でも安産でもオールマイティに
使える三陰交・至陰へのお灸の仕方についてはこちらへ。

三陰交というツボには
子宮口や産道を柔らかくする作用があります。

そういえば、鍼灸学校に進学を決めた理由も
なぜ「三陰交」に陣痛を促したり、
逆に切迫早産の症状を改善させたり、
妊娠時だけでなく、
不妊症や更年期まで効果があるのか
疑問に思ったからでした。

人の体には12本の経絡と呼ばれる
ツボの所属するグループ分けがあります。

例えば、電車の駅をツボとしたら
山の手線や京王線と別れているように
「肝経」「腎経」というように
ツボは経絡(線路)に属しています。

この経絡も「陰と陽」に分けられています。

「三陰交」とは肝・腎・脾の
3つの陰経の交わる場所と言う意味です。

$岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

多数の列車の乗り換えができる
東京駅のように
そこに働きかけることで
多方面に働きかけることができる
作用があるのです。

経絡は線路のように
全身の気の流れをつなげています。

凝りや冷えは気の流れの滞りや
気が足りない、消耗しすぎている状態です。

この「陰」というのは
「女性」とか「血液」という意味があります。

妊娠中は赤ちゃんに血液をはじめ
栄養分をたくさん送り続けなければ
ならないため血液のバランスが崩れやすく
消耗しやすい状態です。

肝の臓は血液そのものが
適切な場所で適切な量を、
適切な時間に使われて巡りの良い状態にし、

腎の臓では生命力や生殖能力を高め、

脾の臓では食べたものを全身の気や血や肉に
作り替えて「陰(血)」を作り出しています。

そしてもうひとつの「至陰」には
赤ちゃんの姿勢を整えて
胎動を活発にする作用があります。
$岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

ママの気血が充実することで
赤ちゃんも健康に過ごすことができます。

陰を補うことそのものが
より女性として子どもを養う力を
高めてくれるのです。