陣痛が怖くて怖くて仕方ない | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

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数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。


「陣痛が怖い」

「痛みに耐えられるか心配」

「生理痛よりひどいなんて
考えられない」

出産を前に陣痛の痛みがどれくらいのものか
想像して恐怖におののいている妊婦さんに
よくお会いします。

実は陣痛がどうして起こるのか
科学がこんなに発展した現代でも
というメカニズムは
よく分かっていません。

なぜ、人の妊娠が10か月間なのか、
どうして陣痛がはじまるのか
(お腹の赤ちゃんがスイッチボタンや
調整機能を持っているらしいのですが
これも解明されていません)

オキシトシンというホルモンが
脳から子宮を収縮させる
とういうことは分かっていますが

オキシトシンの点滴をしても
全く効かない人もいますから
絶対ではない

他の要因も絡んでいると思っています。

ですが、
陣痛を楽にする方法は
たくさん知ってます。

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陣痛は確かに痛いです。

痛くないと生まれないから。

予定日過ぎたりして
なかなか陣痛が来なくて
あれもこれも試して精魂つきはてて
帝王切開か…と言われたくらいに
きた陣痛のうれしいこと。。。

次の痛みがなかなか来なくて
一回の痛みが弱い微弱陣痛でも
いつかは生まれてこれますが

やっぱり最後、いきんだりするときは
つよ~い、つよ~い痛みがないと
赤ちゃんは出てこれません。

だから、痛みがあるって
すごくありがたいことなんです。

子宮を収縮させる痛みは
確実に存在していて
発痛物質なども証明されていますが

神経を介して脳に伝えて

脳で「これは陣痛」と認識して

「痛い」と感じます。

また、痛いと思えば
身体に力をいれて踏ん張り耐えようとしますから

脳から身体の筋肉に「力を入れるように」
伝える神経の伝達も行われています。

何も起こってなくても
「大きな地震がくるかもしれない」
と言われるだけで
身体に力が入りますよね?

危険なことから無意識に
身体は逃げようとしますから
陣痛が痛くて、怖いものと
思ってしまえばなおさらです。

まだ、そんなに痛がる時期ではないのに
必要以上に痛がったり

子宮は筋肉ですから
全身の力を抜いて緩める時期に
痛みのために力が抜けなくて
子宮口が緩まないケースも多々あります。

身体の冷え、身体の硬さ、
神経が通っている骨盤や背骨の歪みは
陣痛の痛みの伝達に影響を与えます。

鍼灸が安産に効く理由は
神経が通る部分を温めたり
緩めたりするので

子宮や胎児へも影響を与えるだけでなく
神経の伝達を正常に働かせるように
作用するからです。

脳に伝わった陣痛を

「怖い」
「痛いことはよくないもの」
「自分は痛みに弱い」
「赤ちゃんが生まれてきても
育てる自信がない」
など

自分の持っているイメージで
陣痛を強く感じてしまったり
逆に打ち消して
お産を進まなくさせていることも
あります。

意外と二回目以降の産婦さんに
恐怖の思い込みが多いです。

お話を伺っていると
陣痛の痛みに対してだけでなくて

あの時、医療者にどういう扱われ方をして
痛いときにひとりぼっちだったとか
呼吸法が上手くできなかったとか

お産に対して満足できなかった思いが
関係しているようです。

以前、お産の介助をさせていただいた
Nさん。

妊娠中から安産の体操クラスには
欠かさず来ていて
性格も前向きで
お産も楽しみにしていました。

ですが、実際に陣痛が来てからは
なかなか進まなくて

身長も高いし、
骨盤も問題ないし、
ツルッと行けそうなのに
なんでかな~と
ゆっくりお話しさせていただいたら

「友人が陣痛の時に
お腹のなかで赤ちゃんのへその緒がきれて
赤ちゃんが死んでしまった、という話を聞いて

そういうことが起こると思うと
怖くてしょうがない」

と言われました。

彼女は痛い陣痛が来るたびに
臍の緒がちぎれるイメージをしていたようです。

「そりゃ、Nさん、ホラーの世界だわ(笑)」

胎盤がはがれるようなことは
確かにないとは言えませんが

臍の緒がちぎれることは
今まで見たことがないので

私は素人の話の聞き間違いだと
思いました。

何よりそれまでの長い間、一回もNさんの
お腹の赤ちゃんの心音が落ちていなかったので

「こんな丈夫な赤ちゃんですから
この先、何があっても大丈夫ですよ。

胎盤も臍の緒も突然はがれたり
ちぎれたりするんでなくて

必ず前兆があるから
私たちは見逃したりしないから
先生やスタッフを信じてほしい。

何より、その怖いイメージが
赤ちゃんに伝わるから
赤ちゃんが無事に生まれて
パパとママに抱っこされて笑っている
イメージに変えてほしい」
と伝えました。

そしたらそこからスルスルと進んで
無事に生まれてくれました。

それから、私も産婦さんの
持っているイメージをよく伺うようにしています。

たいていの産婦さん、その家族の方は
テレビの出産シーンのように
痛くなったらすぐに
分娩室で産ませてくれると
思っているので

「そんな簡単には生まれません。
ベットで布団かぶって寝てなくていいので

階段10往復して、
スクワット100回してください」
って言わなきゃいけないんですけど(^_^;)

そう考えると
陣痛は妊娠中から始まっているんです。

痛くなってからあれこれしても
遅いんです。

陣痛が怖くて怖くて
夜も眠れないあなた。

あなたの持っている
お産のイメージを教えてください。