お産後の腱鞘炎・指先のこわばり | 岐阜県郡上の妊婦さんや母乳育児中のママのための鍼灸院

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数千例を超える出産や母乳育児に立ち会ってきた助産師です。病院の検診だけでは安心して出産が迎えられない妊婦さん、通常の母乳指導に満足できない‘子育てにこだわりたい’ママのためのに身体と心にアプローチする針灸院です。


出産後に腱鞘炎や
指先のこわばりで困っていらっしゃる方が
多いです。

リウマチの疑いまででてしまって
詳しい検査をするのだけど
結局、問題なし。

だけど、ご本人は
病院に行っても原因不明で
良くならないので
いつかリウマチになってしまうのでないか
不安になっています。

お産後の手首の痛み、
指先のこわばりは

はっきり言って
「育児疲れ」が原因です。

赤ちゃんのお世話は自分の子どもがはじめて。

どうやって抱っこしたらいいのか
どうやってあやしていいのか
分からなくて
ママたちはとても緊張しながら
接しています。

こわごわと
赤ちゃんを落っことさないように
首も座ってないから
慎重に、慎重に。

とっても緊張しているので
肩から、首から
指先からガチガチに力が入っています。

その上、
なかなか泣き止んでくれない、
母乳を吸わせたいのに
含んでくれない

どうして、どうして、
どうしてあげればいいの?

ママはもっとパニックになって
身体が緊張してしまいます。

一日に何回もやる授乳におむつ交換。
抱っこして、汚れた服や布団を取り換えて
その都度、ママも手を洗って、
上の子がいればその子の面倒もみなくては
いけません。

脚の骨をおれば
ギプスを巻いて動かさないように
安静にすることができますが

手って、使わないわけにいかないのですね。
安静にできない。

手首は細かい筋肉が狭い隙間に
詰め込まれている分、
疲労物質がたまりやすいです。

痛みは手首にでていても
肘や肩からの筋肉とも
つながっているので

原因が違うところにあることが多いので
手首に湿布を張っていても
あまり意味がありません。

今の子育て世代が
小さな子どもの世話をしたことがない
という少子化世代のためという理由以上に、

2000年の「IT革命」以降、
変化した社会のシステムに対応しきれない
私たちの身体に影響を与えています。

仕事でも、家庭でも
パソコン・携帯の使いすぎで
目を酷使している。

身体を動かすことがさらに減ってしまい、
足腰は使わないのに
上半身、指先や頭ばかり使っている。

勤め先の人件費は減らされ
1人当たりの作業量やストレスが増えている。

それによって、男性の在宅時間が減り
子育てに参加することができない。

うつなどの精神疾患や
月経困難症などの婦人科疾患が
増えたように

「子育て不器用」なママも増えました。

情報はいっぱいある。
理想も高い。

だけど、簡単なことができない。

特に深く考えず適当に
ちゃちゃっとやればいいだけことに
「どうしてやるんですが?」
「人によって説明が違うのですが
やり方の順番がわかりません」

今まで家事とかどうしてたのかな…と
聞くと、別にやってないわけではなさそう。
便利な家電が増えたので
とくに困らず生きてこれるんです。

子育ては
「大脳辺縁系」という本能を
司っている部分の影響を受けるので

教えられなくても
赤ちゃんのお世話を自然にできるように
できています。

頭で考えた
育児本にこう書いてあった、
産院でこう指導されたというのは
「大脳新皮質」の理性を司る脳を
使います。

不安や悩みがあったり
精神的にストレスがあったり

目の使い過ぎ、睡眠不足などで

大脳新皮質の働きが強くなると
大脳辺縁系や
その下のホルモン分泌を調整している脳の機能を
抑制してしまうのです。

赤ちゃんを抱くのは
指先でなくて
胸に抱きます。

自分の体の真ん中に
引き寄せるように

身体を近づけて
重心を落としてから
抱えます。

指先だけ
腕の力だけで
抱えようとすると
肩が凝ったり
手首に負担がかかります。

泣いているからと言って
いそいで何とかしようとすると
焦った気持ちが伝わりますから

一度、落ち着いて心呼吸してから
お世話を始めましょう。