Netflixで放映中?のドラマ?「ウェンズデー」? の主題歌の「ブラッディ・マリー」? レディー・ガガが歌ってるの???


破滅的に流行にうとい母、全然わからないのですが… 長女ちゃんはYouTubeかなんかで知ったようで、この歌が最近のお気に入りです。



アダムスファミリーの娘ウェンズデーちゃんの話らしいですよ。面白そうだからNetflix入っちゃいそう…でも見る時間ない…


YouTubeで見れる動画は玉石混交ですが、公式じゃない情報の中にキラリと光るものが見つかるのが面白いですよね。長女ちゃんはブラッディマリーの和訳バージョンを歌ってみた系の動画を見つけて、何度も見ては歌詞の意味をメモしていました。



ここまではまぁ別に勝手にしてくださいって感じで良かったんですが…


本当の地獄はここから始まります。


おじいちゃんちに行った際に、長女ちゃんはおじいちゃんに「ブラッディマリーっていう歌が好きなんだ〜」と話したそうです。


するとおじいちゃんは…


「ブラッディマリーというのはなぁ〜!!血まみれのメアリーって意味なんだよぉ〜!!!」


とホラー調で脅してきたそうです。迫真の演技で雄叫びをあげながら、ゾンビになって追いかけてくるという謎展開付き。

このおじいちゃんとは私の父なんですが、変な人なので母にも私にも孫たちにもあまり相手にされてません。一応、無害系オモシロウザイ枠です。


すると長女ちゃんは「血まみれ?!」と興味津々になリました。で、私に聞いてくる訳です。「なぜ血まみれなの?」「メアリーとメリーとマリーってどれが正しいの?」などなど…


もうね、今週は仕事の方も新学期が始まってへとへとなんですよ、私…悲しい新しい環境なのでいろいろ不慣れで、それが心身に堪えるんですよ…。帰宅後はひたすらボンヤリしたかったんですが…、長女ちゃんの謎の知識欲に負けて、説明しましたよ。


イギリスのテューダー朝と、宗教改革うんぬんの話を… 世界史を勉強するにあたって、面白い箇所ではありますよね。


メアリの母キャサリンは、男子を産めないことに悩んでいました。20年くらい連れ添った夫ヘンリー8世との関係も冷めてきます。キャサリンの流産や死産、子供の夭折などの悲しい出来事から逃れるように、ヘンリー8世は侍女アン・ブーリンと不倫し始めます。

アン・ブーリンは割とブs…容姿が綺麗だった訳じゃないそうですが、ヘンリー8世は男子誕生の望みをかけ、アンとの結婚を望みます。しかし、カトリック教会は離婚を禁止していたため、イギリス王室はローマ法王と対立し、カトリックを離脱してしまいました。そしてキャサリンとの結婚を無効化し、ヘンリー8世はアンと再婚、アンは王妃になったのでした。その裏にはプロテスタント派の支援があり、離縁されたキャサリンとメアリ母娘はつらい立場に立たされます。結局アンも男の子を生めずに処刑されるのですが。


その後、ヘンリー8世と別の女性との間に生まれた息子エドワード6世が即位しますが、16才で夭折してしまいます。そこでメアリに王位継承権がまわってきて、メアリ1世としてイギリス初の女王となるのです。これまで迫害を受けてきたメアリは、母キャサリンの離縁を後押ししたプロテスタント派が許せません。カトリックに復帰するとともに、プロテスタント派信者を殺しまくりました。300人が焚刑に処されたとか。ということで、「血まみれのメアリー」のあだ名がつけられ、今もイギリスで不人気な女王となっている… という訳です。メアリ1世は結婚が遅く、子供を望んでいながらも想像妊娠を繰り返し、だんだんと発狂していったとか。ちなみにメアリ1世の次に即位したのが、エリザベス1世。エリザベス1世の時代イギリスはイギリス国教会を成立させ、海外進出で大いに発展しますが、女王は生涯未婚で「処女王」と言われたそう。自分のあだ名がバージンだったらちょっと嫌ですけど、エリザベス1世は「私はイギリスと結婚した」って言ってたそうです。


ハァハァニコニコニコニコやっぱり楽しいので長くなっちゃいますね。


この話がすんなり小3に理解できるはずもなく…特にプロテスタントとかカトリックあたりは難しいですよね。でも知りたがるので……疲れました。


ていうかね…多分中学受験の社会って、世界史の知識あんまり必要ないんじゃないかなぁ〜ネガティブネガティブネガティブ

日本史に興味持って欲しいんだけど…うまく行かないですね。


でも、歴史に興味持ってくれて嬉しい。将来社会科の非常勤講師になんてならないでね…