三学期の終わり、長男くん(小6)と長女ちゃん(小2)が成績表をもらってきました。


なんでしょう、小学校の成績表ってほんと面白みがないですよね。どういう基準でつけてんのかわからない項目もありますし(ほぼ全部?)、先生の所見も当たり障りないことしか書いていないです。なのでつい疑いの目を持ってしまうし、深読みをしてしまいます。


まず長男くん。



ほぼ全て真ん中の「できた」ですね。面白みのない男です。


担任の先生はとてもしっかり見てくださってて、カラーテストの点数も毎回全員分きちんとデータ化しているようなので、実際の能力に基づいた成績づけをしてくれていると思います。

ただ、「よくできた」「できた」「もう少し」の三段階だから真ん中にいるけど、五段階評価なら2に片足突っ込んでそうな気配を感じる教科がありますね。「できた」という言葉に騙されて油断しないようにしたいです。


一方で、主要四教科はしかたないとしても、図工や家庭科は結構ちゃんとやってるのに一つも「よくできた」にならないのはなぜ?観点別なんだから「技能」はダメだとしても「態度」に一つくらい「よくできた」があってもおかしくないような?と疑問を感じる点もあったり…。


そして長女ちゃん。



低学年は「よくできた」「もう少し」の二段階評価です。これも深く考えれば考えるほど基準がよくわかりません。長女ちゃんは1年生の頃から全教科「よくできた」しかとったことがないのですが、これも手放しに喜べない…というか、んなわけねーだろ!!と思っています。長女ちゃんは全てにおいて雑だし、規範意識も低いので、完璧にできてるわけないと思うからです。まぁ2段階評価ですし、低学年なので、オール5を意味するわけではないと思うんですが、親から見たら彼女の実力が各方面にパーフェクトなはずはないのです。音楽とか音符読めないしリズム感皆無だし、図工でもテキトーにピンクのウサギばっか書いた作品を量産しています。


ではなぜ、こうも担任の先生を欺けているかというと、「アピール力」だと思うんですよね。彼女、末っ子特有の能力というんでしょうか、先生や親などから好かれる行動とアピールがめちゃくちゃ上手なんです。


「アピール力」については、家で勉強を見ていても思います。

以前も書いた「春休みに勉強して金をもらおう」作戦なんですが、


現在の進捗↓




こんな感じで、長女ちゃんはコツコツ進めて確実にお小遣いをゲットしています。それ自体は普通のことなんですが、



↑日々こういうアピールを欠かさないんですよね。(これは私が体調悪くて先に寝た日でした) 


↑バツになったところを直したからとマルつけ指示の付箋が…




こういうことされると、親や先生はイチコロですよね…。相変わらずきったねー字だし、わからないところはガンガン飛ばしてるんですが、そこは目をつぶってとりあえず褒めてしまいます。
学校でもこの手のことをやっているんでしょう。そりゃ学校での評価はいいものになるだろうなと思います。


※借金 ママ 700円

↑こういうアピールも。(問題集進めたぶん、早く金を払えと言っています)

長女は幼稚園でも先生や年上の子に可愛がられるタイプでしたし、本能的に「素直で聞き分けが良く思いやりのある子」的な、周囲が望んでいる行動ができるタイプのようです。公立中学で内申点が良いのはこういう子だろうなと思います。

長女ちゃんのこの行動に関しては、多分本人がすごく無理したり、神経すり減らしながらやっているわけではなさそうです。ただ、彼女は乳児の頃から育児ノイローゼの母の姿を見てきているため、末っ子ながらもしっかりしようという意識があるのかな、なんて思ってます。あるいは大人たちの視線を自分に向けるため、「きょうだいで一番良い子」「可愛い子」アピールに全振りしているのかな、とも…。どちらにせよ、一見、天真爛漫に見える彼女の精神面は今後気をつけて見てあげなきゃなと考えています。


そして長男くん。実は彼もちゃんとやっているんです。でもこまめに見せに来ないから、母には進捗が全く伝わってこないです。その一方で、パソコンの保護者用監視アプリから、彼がフォートナイトをプレイしている時間が日々報告されてくるわけです。そうなると、こっちとしては毎日ゲームばっかりやってるとしか思えないし、小言を言いたくなるし、長男はダメなやつというイメージになっていきます。

先日、パパが「お前ゲームやりすぎ!」と長男を叱りつけた後に、今問題集どこまでやってるんだ!とチェックすると、なんだよやってるじゃん!ってなったんですね。きちんと丁寧に進めていました。口下手だし、不器用というか、ほんとアピール下手です。

ちゃんとやっているのに評価されないのってこういう子じゃないかと思います。親からしたら真面目にやっている子は正しい評価をもらうべきと思いますが、これじゃ頑張りが伝わらないのもわかります。

これ学校だけの話じゃなくて、社会人になってもそうなんですよね。私も会社員時代「なんであんなテキトーなヤツが評価されるんだ!」なんて思っていました。けど、長男と長女の成績を見ていると、アピール力の差だったんだなぁ、と思います。そんな理不尽な話がまかり通ってなるものか、と思いますが、評価する側にとっても伝わらないものは評価しようがないんですよね。

世の中がテストの点数(結果)だけで決まればこういう問題はなくなりますが、それはそれでうまくいかないのもわかります。だから昨今は評価の対象が広がり、「やる気」の度合いなど数値化しにくいものを評価したり、アピール力だけで大学受験までクリアするルートまでできているのでしょう。つまり、点数だけで勝負できる圧倒的猛者を除いては、このアピール力の有無が明暗を分ける可能性が十分にあるんだと思います。

で、このアピール力も一種の才能なんだな、と思うんですね。パパにゲームやりすぎと怒られた長男くん、「僕やってるし!」と半べそで怒って言うんですけど、同じ「やってる」アピールでも、先述の長女ちゃんの「ママ勉強したよ♪」の置き手紙に比べると、長男くんのは圧倒的不利だな…と思っちゃうんですよね。性別や年齢の違いもありますが。結果的に同じようなことをやってるにも関わらず、イメージで差がついてしまって、余計に怒られたり勘違いされたり、まったくやるせない話です。

でも、アピール力だけでやってきちゃってる長女ちゃんもいつか壁にぶち当たる日が来ると思うんですよね。その日のために地道に努力する姿勢を忘れないで欲しいです。
そして願わくば、長男くんの陰ながらの努力と誠実さがいつの日か評価につながらんことを…。
親としては考えずにいられないですね。




↑YouTube見ながら勉強中。ティッシュの箱を乱暴に潰してスイッチスタンドを自作するという、何から何まで仕事が雑な長女ちゃん。