(あらすじ)

非常勤講師として私立高校で教鞭を振るっていた私は、新年度のクラス数減少?(と、何か素行に問題があったのではないかと鬱々と考えています)によってあっさりとクビをきられてしまいました。

 

 

さて、前にお話ししたように、クビをきられた後すぐに派遣会社から仕事を紹介いただき、来年度は偏差値40の私立高校に内定しています。あれよあれよと決まりました。

しかし、学校の場所が結構家から遠いです。もうちょっと家から近い場所がいいんですよね。子育て中の身としては勤務場所が近いか遠いかというのは結構死活問題なわけです。でもお仕事を与えていただく立場上わがままは言えなかったのです。


というわけで、その内定を確保しつつ、よその派遣会社からの紹介にホイホイ乗るという最低な行為をしてしまいました。三月も終わりに近くなるギリギリのタイミングで派遣会社から非常勤講師の勧誘が来るのは、私のようなクズがいるからなんですね。

 

しかしですよ、盗人にも三分の理じゃないですけど、こちらも生きるための仕事探しですよ。派遣会社に恩義があればこんな裏切りのようなことは控えますけど(やらないとはいってない)、あいつら中抜きだけしてクソの役にも立たないじゃないですか。いえ、もちろん、教員未経験の私に教職の道を開いてくださったのは派遣会社という存在のおかげなんですけどね。ですが、忠誠心を誓うほどの間柄じゃないし、こっちは普通に派遣切りの苦労を負っているわけで、派遣会社は痛くも痒くもないわけですから、そこまで律儀に行かんでもいいだろ、という心境です。

 

というわけで、行ってきました、別の私立高校の面接。ここ受かったら、内定しているところは辞退しますから、一悶着あることを前提としています。面接の感触は、どうなんだろ。全く判断できない。合否を待つばかりです。

 

こんなことを毎年この時期にやっているのって私立学校だけなんですよね。公立にも臨時教員の制度はありますけど、産休代替とか本当に臨時的な場合が多いようです。非常勤講師を使って授業を回して、いらなくなったらきる、というのはまさに経営上必要な判断ですから、ドライにならざるを得ない。これが企業としての私立学校の姿です。非常勤講師にとってはもう非情な修羅の世界に近いですね。これが学校としていいのか悪いのかはわかりません。公立でも定期的に先生は転属しますし、生徒からしたらそれと同じで、先生が変わってもそこまで違和感はないでしょう。でも教員にとって切った切られたはメンタルにきますからね。私も今年初めて経験しましたが、きついですよ。こっちとしても非正規身分での働き方にメリットを感じているわけですから(早く帰れる等)、非正規としていつでも切られるのは留意しとくべきですけどね。生徒にも思い入れがあったし、自分で言うのもなんですがいろんなことを私なりに丁寧にやってましたから。ここだけは公立学校の転属とは話が違うと思います。


また、常勤講師を取っ替え引っ替えすることで、ちょっと微妙な先生を採用する確率が高まるのも考えものです(私のように経験浅なのを3月ギリギリで採用せざるをえない状況が生まれるわけです。学校によっては研修もせず授業スタートします)。そうやって採用した講師も、夏休み過ぎくらいには来年度どうなるんだろうとソワソワしだすんですね笑。これって生徒のためになっているのかな、と思います。もちろんアレな教員を排除しやすくなって、授業の質を担保できるというのもあるのでしょう。でも一長一短な気がします。


非常勤講師含め現場の教員を大事にするかどうかで、生徒から見た学校の雰囲気も変わるんでしょうかね?2、3校経験したらわかるかもしれません。