さて、派遣ぎりが決定したので、早速職場の悪口を、、というわけではないのですが、私が見てきた私立中高一貫校の授業についてお話ししたいと思います。学校の説明会や体験授業には参加できても、平時の授業はなかなか見る機会ないですからね。

 

私が働いている学校は、偏差値レベルで言うと高校50〜55、中学40前後です。大人しい良い子が多いですが、中学生は少し幼稚さが目立ち、発達障害などを抱えているお子さんも結構います。高校から入ってくる子のレベルが少し高めなので、その子たちのトップ層が進学実績を作り、その他の大部分は指定校推薦で中堅以下の大学に進学します。

中高一貫というと、高校受験がない分、より深く学べるのが利点だと言われていますね。部活に熱中したい子にとっても良い環境だと思います。私の教員歴は水たまりよりも浅いので話半分で聞いて欲しいのですが、教員というより保護者目線で言うと、この学校の授業の質は「別に・・・」と言う感じです。派遣ぎりにあったのでディスってるわけじゃないですよ笑

 

私は未熟者ですので、時間を見つけては他の専任の先生の授業をよく見学して学ばせてもらっていますが、一言で言うと「浅い」んですよね。まぁ、あんまり頭良くない子たちに細かいことを教えても身にならないと言う現実はあるのですが、先生がみんな若いのが原因だろうなと思っています。

 

例えば地理の授業で、「日本の少子化が進んでいるのは、育児休暇がもらえない、休暇中の給料がもらえないなど、育児の環境が整ってないから!」「昔は治安の悪いとこだとみんな高卒だけど、最近は大卒が増えてきた」とか、「ん??ん??」と言うことを平気で言っているんですね。若い先生ですが、全然複眼的な視点がない。もちろん私のような非常勤は何も言わず、ただ見せていただくだけです。しかし、専任教員ということは上位クラスを受け持っているということです(学力が低いクラスは私のような非常勤が受け持ちます)から、学力がある子たちがこの授業を受けているのか、、とちょっとびっくりしました。他の先生の授業では、中国の外国租界地についての説明の時、「私も学生の時香港に行ったことがあってね、、」と話し出したので、(イギリス統治時代の名残りとかの話してくれるの?)と思いきや、「、、夜景がとても綺麗でした!」だけでズッコケそうになったりとか。それで上位クラスの学ぶ意欲が満たせるのかな、と。あと、予備校出身の先生の授業は流石にテンポよく「ちゃんと聞かせる」授業だったものの、授業の半分、いや7割が予備校でよくある叱咤激励ワードなんですね。(いいか!君らの偏差値は公立トップ校に負けてないからな!自信持て!とにかく復習、ここでやっとけば難関私大もこれで得点できるから!みたいな感じです)それが嬉しい生徒もいるでしょうけど、高校2年くらいまでは学校の授業はもう少し細かく深く学問の面白さを追求できるものであってほしいなと思いました。あと頑なに授業見せてくれない先生もいました。噂ではほとんど自習にしているとか。

 

学校の先生も塾の先生もアタリハズレはあるものですし、相性もあります。なので一概に良し悪しは判断できないのですが、「アタリ」だけを期待して私立を選ぶのはちょっと違うのかなと感じています。なんなら、専任教員は変な人多くて、まともな会話ができるのは非常勤講師の先生方だったりしますね。公立と違って転勤がない私立の先生は、良い先生もいるけど、アレな先生が熟成されて酷いことになっていることも多いと聞きます。自分の地位を脅かす存在として、専任採用されそうな非常勤講師を目の敵にしてミスをでっち上げたりする専任教員もいます。

 

また、改革だの革新だのと耳ざわりのいいことばかり言ってる学校は注意したほうがいいかなぁ。このご時世、改革・改善に取り組まない企業はないと思うのですが、教育業界が旧態依然と言われるのは、教育の方法がある程度古今東西で普遍的だからだと思うのです。学齢期の学習方法は1000年前とどう変わっているか、と聞かれたらたいして変わってないと思います。最近流行りの、動画を見るだけの学習なんてできるのは頭いい子だけで、普通レベルの子はやはりノートに何度も書いて覚えるしかないです。そういったことを考えず、目新しいものを導入して改革した気になっている学校は、教員の質もこんな感じなのかな、と思います。ええ、派遣ぎりにあったのでディスってるわけじゃないですよ笑