「1m」と書いて「一命取る」と読む。
この意味は
たとえ1mの高さでも落下したら死ぬ可能性がある
と言うこと。
ものづくりの現場に少しでも関わって安全教育を受けた人なら1度は聞いたことがあるのではないだろうか。
社会人になり、最初に受けた安全教育。
こんな基本的なことに驚いて、
学生時代の無謀さ、無知さに恐ろしさを感じたのを今でも覚えている。
私は、昔、鳥人間に参加していた。
私自身は飛んでいないが、機体を作っていた。
私の中では美しい思い出となっている鳥コン。
最近、元人力飛行機のパイロットが
後遺症で訴訟を起こしたとの記事を読んだ。
当時、我々もパイロットが死ぬ可能性は理解していたように思う。
でもそれは、日常生活で、
自動車とぶつかれば、とか、
ジェットコースターが脱線すれば、とか、
そんな感じの実感を伴うものではなかった。
パイロットであった彼はどんな思いで飛び立ったのか…。
風たちぬの主人公も、人殺しの道具を作っていたが、
私自身も少しは関わることがある。
(幸い今は戦争ではないから使われないだけ…。)
でも、飛行機も私が扱っているものも、
普段の生活に欠かせないものでもある。
宇宙兄弟の技術者は
作る者の気持ちを知ってくれ、と言い、
宇宙飛行士の卵たちは
乗る者の気持ちを知ってくれ、と言う。
結局、結論はでないのだが、
日々の仕事の中で行っていることは、
1mの高さが人の命を奪ってしまうように、
簡単に凶器になりうることぐらいは心にとめておくべきだろう。