オリジナルインレイ入れ
大雪に大混乱ですが、みなさんの所はどうですか?
まだまだ、寒い日が続きそうですね。
ギターワークスにもインフルエンザが入ってきました。体調には気をつけてください。
今回は、以前にも紹介しましたが、インレイ入れです。
オリジナルを製作してのインレイ入れです。
12フレットのみにインレイが入っているのを、通常のところにも入れます。形は12フレットに入っているのをコピーして製作します。
入れる位置をしっかり測り、インレイを置いてインレイとマスキングテープの隙間にアロンアルファを流し込んで接着します。
動かないのを確認したら、インレイの外周を先の尖ったもので型どりします。
インレイをゆっくり引っ張ると指板から剥がれます。
他のマスキングテープはまだ剥がさないで下さい。
インレイが入る溝を削っていきますが、その前にフレットに傷がつかないようにマスキングテープを張っておきましょう。
まずは中心付近から削っていきましょう。
インレイ用のカーバイトビットもいろいろな太さがありますが最初のうちおおまかにに削る時は太いものを使うと、早くたくさん削れます。
細いものは折れやすいので、たくさん削る場合は使わない方がいいです。
傷をつけたラインまで削ります。
今回の場合、先がかなり細くなっているので、さすがにここまで削る細いカーバイトビットは無いので、後は手作業になります。
先を削るのは、普通に文房具店で売っているデザインカッターを使います。
と言っても少し改造しています。
下が通常の刃ですが、刃の下を少しグラインダーなどで削って他のところに当たって削らないようにします。
削ったところにうまくインレイがはまれば作業の半分は完成です。
これを9回やらないとダメなんですがね。(笑)
次は埋めていきます。
接着剤はエポキシ樹脂を使います(2液性)
それにフィラーカラーのローズを混ぜます。
たっぷり溝にエポキシ樹脂を入れたら、インレイをはめ込みます。
少しあふれるぐらいがいいでしょう。
多すぎると乾燥してからのサンディングが大変なので、ほどほどにしましょう。少ないからといって後から継ぎ足しでエポキシ樹脂をつけると気泡が入って、指板とインレイの間に穴が開くのであふれるぐらい着けて下さい。
サンディングは#150、(#150の時の傷は指板にあまり付けないようにしましょう。深い傷をつけてしまうとそれを取るために指板をかなり削ることになるので、仕上がった時にうすいスキャロップになってしまうからです。)
後は、#320、#600、#800、#1000、#1200
ぐらいまでで、あとはバフがけで光られます。
今回は、指板に塗装がしていたので艶消し塗装をしました。
オリジナルのインレイもデザインにより出来ない場合がありますのでご希望の方はご相談下さい。 (ka)
ギターワークスでは様々な修理を受け付けております。
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