アイルランド出身のロックバンド「U2」が1987年に発表した5thアルバム「The Joshua Tree」に収録されている楽曲。
U2の楽曲として初めてUSチャート1位に輝き世界的にヒットした楽曲です。
中山美穂と木村拓哉主演のドラマ「眠れる森」の挿入歌に起用され、日本でも馴染みがありますね。
グラミー賞では22作品受賞しており、ロックバンドとしては最多の獲得数です。
2005年にロックの殿堂入り。
社会に渦巻く社会問題を楽曲のテーマにしており、宗教紛争、反核問題、アパルトヘイトなどの人権問題、薬物依存症等について強いメッセージ性がある楽曲が多いです。
長いキャリアを経てU2だから許容される部分が多くなりました。
チャリティーにも積極的に参加しており、アフリカの貧困救済やアムネスティー・インターナショナル等の慈善事業に深く関わったり、AIDS対策ブランド「RED」を設立するなど、人権と社会正義のために活動しています。
まさに、ロックと言うマシンガンを世界に放ち続けているスーパー・バンドです。
ライブの規模や動員数でも世界最大規模であり、2005年度のライブの観客動員数では収益1位を記録。
「With or Without You」と言う楽曲はU2と言えば真っ先に思い浮かべる人も多いのではないのでしょうか。
ギタリストのジ・エッジの空間系の柔らかいギターサウンドに語りかけるようなボーカルのボノの歌声。
歌詞の解釈は様々ありますが…
アイルランド紛争で引き裂かれたカトリックとプロテスタントの教義の違う男女のラブソング。
とても感慨深い内容です。
ロック史に残る名曲の一つだと思います。
話は変わりますが…
その昔、ボノが北朝鮮を訪問し、金正日と握手を交わしました。
称賛する人もいましたが、批判する人も多かったです。
その時、ボノが発した言葉。
「良い意味での妥協のためなら、僕は悪魔とだって握手する」
他にはいない偉大なボーカリストです。