本日2016年4月16日土曜日は「レコードストアデイ」
世界同時開催の、レコード盤に親しむ日です。
僕は昨年「レコードストアデイ」を知り、今年からこの日はレコード盤の話題を上げてゆこうと。
記念すべき(!?)第1回の企画はこれにしました。
「レコード盤のアルバムジャケット写真集」
アルバムジャケット写真にレコード盤が写っていたり、レコード盤をモチーフにしたデザインを集めてみました。
全部で15枚あります。
☆1枚目
DOWN THE ROAD
Van Morrison
(2002)
今回はヴァン・モリソンに口火を切ってもらいましょう。
ヴァンさんはどちらかというと、後でどっしり構える方が好きそうですが、ここはひとつ我慢してもらうとして(笑)。
このジャケット、ベルファストかどこかのレコード店でしょうか。
映画でも見ますが、向こうのレコード店の店構えは、日本のものとはまた違う趣きがありますね。
ここにあるレコードはヴァン・モリソン自身が好きなものを集めたそうですが、僕が持っているのはレイ・チャールズだけ、もちろんCDですが、それ1枚しか分かりませんでした。
分かったものは買って聴いてみようかな。
☆2枚目
HARD PROMISE
Tom Petty & The Heartbreakers
(1981)
トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズのこのジャケット、よく見るとレコード店の店先なのでした。
トムの右後ろ、写真向かって左後ろのラックにドーナツ盤が無造作に置かれていますが、向こうはジャケットに当たる写真がついた紙がないシングル盤が多いということが分かります。
そしてトムの左後ろには段ボールに無造作に入れられたLPが見えますが、日本ではこれ、中古盤ののり。
どちらもアメリカらしくなんとも素っ気ないですが、それだけレコードが生活の中に溶け込んでいるのでしょうね。
☆3枚目
UMMAGUMMA
Pink Floyd
(1969)
ピンク・フロイド4枚目のアルバム、2枚組で1枚目がライヴ、2枚目がスタジオ録音という内容。
どこにレコードがあるかというと、ジャケット手前で椅子に座るデヴィッド・ギルモアの右手、向かって左下の壁に、映画GIGI 『恋の手ほどき』のサントラLPが立てかけられています。
これ、ちょっと問題になり、この部分が白く塗りつぶされたものも出回っていたことがありますが、今のCDでははっきり見えます。
なぜこれを選んだかは、まあ、意味のないユーモアなのでしょうね。
☆4枚目
VERTICAL MAN
Ringo Starr
(1998)
リンゴ・スターが復活し内容充実したアルバム。
ジャケットの星形の中にLPジャケットが並んでいますが、でもよく見ると、これらは架空のLPだと思われます。
がしかし、上から3列目の右から3枚目(欠けたものも数えて)、RINGO STARRという文字の上に目だけ写る人が、どうもポール・マッカートニーに見えて仕方ない。
その左にには"OH NO"、オーノー、オノ・・・
ポールの下にはシタールを弾く女性、これはジョージのイメージか。
ついでにいえばその下の女性はカーズのぱくりっぽい。
と、なかなか凝った作りなのでした。
これはひとつLP探して大きなジャケットで見てみたい。
☆5枚目
When We Was Fab
George Harrison
(1988)
シングルですがジョージ・ハリスンのこれも取り上げたい。
REVOLVERのジャケットに描かれたジョージのイラストが顔になった男が手にレコードと思しきものを持っている。
その絵は年老いたジョージ・ハリスンの顔という時空のゆがみが生じたかのような摩訶不思議なアートワーク。
シングルのアートワークとしては傑出しているのではないかと。
これ、CDMaxiシングルと12インチシングルレコードを買いました。
☆6枚目
IN SQUARE CIRCLE
Stevie Wonder
(1985)
スティーヴィー・ワンダーのこれ、後ろに人間より大きなレコード盤のディスプレイがあります。
ところでこのアートワークが今振り返るとなんとも絶妙。
というのも、1985年といえばCDが発売されたばかりであり、いずれはレコード盤がなくなるのではないかといわれ始めた頃。
実際、まったくなくなることはなかったですが、でも、人々が音楽を聴く媒体の中心がCDに移っていったのも事実。
これはそんなことを予見していた、というのは考え過ぎかな。
昔はPart-Time Loverが入ったアルバムでしたが、今はもしかしてOverjoyedのアルバムかもしれないですね。
☆7枚目
RECORDS
Foreigner
(1982)
フォリナーのベスト盤、その名も「レコード」。
もちろんレコード盤と「記録」のダブルミーニングでしょう。
そしてここにはJuke Box Heroも収められているというわけ。
☆8枚目
UNORTHODOX JUKEBOX
Bruno Mars
(2012)
ブルーノ・マーズに大大ブレイクをもたらした2作目。
「オーソドックスではないジュークボックス」と韻を踏みつつ、これもGorillaという曲が収録されている、というわけですね。
ところで、ジュークボックスが写ったジャケットは他にもあったはずと思いつつ、思い出せないので今回はこれにて。
☆9枚目
NUDGE IT UP A NOTCH
Steve Cropper & Felix Cavaliere
(2008)
スティーヴ・クロッパーが元ラスカルズのフェリックス・キャバリエと共演した2008年のこれ、古いレコードプレイヤーがノスタルジック。
この形のプレイヤーは映画などで割と目にしますが、僕は実物は見たことがない、一度見てみたい。
ところで、僕はこれ、実はまだCD買っていません。
本来は持っているCDのものを使うのですが、これはずっとウィッシュリストに入っていてよく目にするので、今回この企画でもすぐに思い出したのでした。
こうなったらCD買わないといけないか・・・(笑)。
☆10枚目
STILL GOT THE BLUES
Gary Moore
(1990)
ゲイリー・ムーアといえばこれ、今はそうなるのでしょう。
もちろん僕もその口ですが。
1960年代後半、ジミ・ヘンリックスに憧れる少年が、まだ自分の体には不釣り合いな大きいギターを抱え、レコードから流れてくる音を耳コピーで練習している。
そう、よく見ると、右手前の影の部分に小さなレコードプレイヤーとドーナツ盤の紙があるのが分かります。
ゲイリー・ムーアは実際はもっと年上ですが、これも1960年代ノスタルジーを醸し出す傑作アートワークです。
好きかどうかでいえば、僕が今回この中でいちばん好きなアルバムはこれですね。
☆11枚目
JAZZ
Queen
(1978)
クイーンのこれ、僕はずっとレコードだと信じて生きてきましたが、アルバムにはBicycle Race収録、下に自転車に乗った人の絵と、もしかしてこれは自転車の車輪かもしれない、と、今思いました。
でももう遅いので載せます(笑)。
☆12枚目
EAGLES GREATEST HIT, VOL2
Eagles
(1982)
イーグルス(今となっては一時)解散後に出た2枚目のベスト盤。
レコード盤なんだけど、ダーツの的にもなっていますね。
これ、僕が初めて買ったイーグルスのCDであり、その前に、タワレコでLPサイズの宣伝用の厚紙が配布されているのを見て、なんとなくもらってきて家に飾っていた、そんなジャケットです。
ちなみに僕はイーグルスのレコード盤は買ったことがなく、すべてCDで初めて聴きました。
☆13枚目
THEIR GREATEST HITS : THE RECORD
Bee Gees
(2001)
ビー・ジーズのこれは何枚目のベスト盤になるのだろう、2001年に出たものだからCDの時代になっていたけれど、タイトルもレコード、デザインもレコード盤。
この時はまだ3人とも存命だったんですよね。
◎今回の銅賞受賞作品
☆14枚目
THE LONG PLAYER
Faces
(1971)
今回の銅賞はフェイシズのこれ。
前の項の続きでレコードをモチーフとしたイラストものですが、直線を基調とした機能美ともいえるこれが素晴らしい。
そしてこのタイトル、当時はまだシングル中心だったのが、LP中心に移っていった頃だった、そんな時代も感じます。
このアルバムではなんといってもポール・マッカートニーのカヴァーMaybe I'm Amazedのロッド・スチュワートの熱唱が素晴らしい。
◎今回の銀賞受賞作品
☆15枚目
LET IT BLEED
The Rolling Stones
(1969)
銀賞はローリング・ストーンズの手に。
フェイシズに銀賞、と一瞬考えたのですが、ロン・ウッドもミック・ジャガーとキース・リチャーズには頭が上がらない、という理由で(笑)。
この中では最も有名なジャケットでしょうかね。
しかし、ではなぜそんなストーンズが金賞ではないのか、といわれれば、このアルバムにはYou Got The Silverが収録されているからなのでした。
◎栄えある金賞は
☆16枚目
THE NIGHTFLY
Donald Fagen
(1982)
今回の金賞は迷わずドナルド・フェイゲンに!
僕がビートルズ以外の洋楽を聴き始めた頃に出たこれ、洋楽の奥深さを知り、ちょっとだけ大人の世界を垣間見た、僕のロック史でも意味が大きな1枚。
気障でニヒルでダンディな、ってみな死語でしょうかね、とにかく煙草片手にカッコつけたDJ。
しかしこの姿勢は、東西冷戦をテーマにとった曲があるように、ソ連や東側に対して毅然とした態度を見せつけたいという思惑が、ドナルド・フェイゲンのみならず当時のアメリカ国民にあった、と僕はずっと考えてきました。
久し振りにこのアルバム聴かないと!
【2016年4月18日 追加】
☆17枚目
REJUVENATION
The Meters
(1974)
ぽちわかやさんに書き込みをいただき(ありがとうございます)、自分にとって大切な2枚を忘れていたことに気づき追加することにしました。
ミーターズのこれ、陽気な女性が自宅でレコードを聴いてくつろいでいるところと思われますが、中に1枚、ミーターズのこの前作CABBAGE ALLEYのジャケットが見えます。
このアルバムはミーターズでいちばん好きなのに忘れていた・・・
それにしてもこの女性の主食はスイカなのでしょうか・・・
☆18枚目
BRINGING IT ALL BACK HOME
Bob Dylan
(1965)
それ以上にボブ・ディランのこれを忘れいていたなんて!
女性と自宅でくつろぐ(?)ディランの右手、写真左手前にLPが何枚も重ねて置かれています。
僕はそれが何か分からなかったのですが、インプレッションズやロヴァート・ジョンソンなど、とのことです。
僕はこれLPは持っておらず、やはりCDのジャケットのサイズだと分からないですね(見えても分からないかもですが)。
いかがでしたか!
きっと後からいろいろ思い出す・・・
その際はまたこっそりと付け足しておきますか。
ああそれと、来年こそこの日にレコードストアに行きたい。