Without You モトリー・クルー | 自然と音楽の森

自然と音楽の森

洋楽の楽しさ、素晴らしさを綴ってゆきます。

20160109MotleyCrue

 ◎Without You
 ▼ウィザウト・ユー
 ☆Motley Crue
 ★モトリー・クルー
 released in 1989 from the album DR. FEELGOOD
 2016/1/9

 本日の1曲、Without You モトリー・クルー






 僕は、基本的には音楽と人間性は関係ないと思っています。

 よほどの鬼畜でもない限り、人間誰しもきれいなものをきれいと感じる。
 それを音楽で表現して共感を得られる才能があるかどうか。
 受け手は、純粋に音楽としてその曲を聴いていいと感じるかどうか。
 音楽なんてただそれだけ。
 その感覚には、倫理も道徳もひとまず関係ない。 

 逆に、いい人がみんないい歌を書けるわけでもないことは想像に難くない。

 
 しかし一方、倫理にもとるような人の音楽なんて聴きたくないという気持ちも分かる。
 音楽は心の在り方を示すものでもあるから。
 それまで大好きだったミュージシャンでも、ひどい話を聞かされてからは生理的に受け付けなくなるということだってあるでしょう。

 僕自身、CDを買って気に入ったミュージシャンが実はひどい人だったとあとで知らされること、ままあります。
 僕は周辺情報を積極的に集めないで音楽を聴く人間だから。
 
 でも、そういう時は、「基本的に音楽と人間性は関係ない」と、呪文のように自分に言い聞かせます。
 せっかく買ったCD、もったいないし。

 しかし逆に、曲を気に入ったミュージシャンがとてもいい人だと聞かされると、やっぱりそうかそうだよなあ、となるのだから随分と身勝手なものです(笑)。

 結局、「音楽と人間性は関係ない」「人間性が好きだからその人の音楽を聴く」、オールオアナッシングではなく、その時の気分で音楽を聴けばいいのではないかな。
 音楽なんて嗜好品、趣味の世界だから。
 音楽に人間性がまったく表れていないかといえば、それも違うでしょう。
 いい人だからと(自己暗示のように)思いながら聴いていると、音楽もずっとよく聴こえてくることもあるだろうし。

 僕だって、大好きなミュージシャンの人間性がすべて好きなわけではないし、ひどいことをしてきたミュージシャンを大好きと言ってはばからないわけだから・・・


 ということを、今巷で話題になっていることから、ふと思いました。
 僕はその人をよく知らないし、その人をかばうつもりは毛頭ないのだけれど、あくまでも一般論として。

 

 という話で取り上げる曲がなぜモトリー・クルーなのだろう・・・
 
 でも、そうだ、この曲の歌詞に"in my life"と出てくるのは決して偶然ではないと、最初に聴いた時から思っています。