◎I Can't Stop Loving You
▼愛さずにはいられない
☆Ray Charles
★レイ・チャールズ
released in 1962 from the album RAY CHARLES SINGS COUNTRY & WESTERN SONGS
2014/10/13
レイ・チャールズのあまりにも有名な曲を。
昨日は朝から、この曲が頭の中でずっと流れていて止まりません。
直接的には、車の中でレイ・チャールズのベスト盤を聴いていて、もちろんこの曲も入っているから。
なぜ止まらなくなったかは、後半で話します。
あ、もったいぶるほどのことでもないのですが(笑)。
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I Can't Stop Loving You 「愛さずにはいれられない」は、ビルボード誌Hot100において、1962年6月2日から5週間に渡りNo.1を獲得した曲。
レイ・チャールズにとって3曲目、そして意外にも最後のNo.1ヒット曲。
もっとも、彼が参加したWe Are The Worldは1位になっていますが。
この曲を僕はいつ、どこで知っていたかなあ。
高校1年の時には誰の何という曲か知っていたと記憶しています。
これくらいの名曲になると、洋楽に興味があって聴いている人であれば、若いうちに自然と知ることになる曲だと思います。
レコードを初めて買ったのは、先述の今は車の中で聴いているベスト盤のCDで、まだ大学生だったかな。
その頃から、名曲と言われる曲は自分でCDを欲しいと思うようになり、それが今でも続いていて、きっと永遠に続くことでしょう。
レイはこの曲を歌うに当たり、当時のプロデューサーにカントリー&ウェスタンの曲をたくさん聴きたいとリクエストを出し、100曲以上の曲を聴いた中からこの曲に感じ入るものがあり、録音することになった。
しかし、当時のレコード会社の上役は、レイが歌うカントリー&ウェスタンの曲をリリースすることに猛反対。
それでもレコードを出した結果、アルバムはミリオンセラーの大ヒットを記録。
カントリーでもありソウルでもある、または、ソウルのようでもありカントリーのようでもあるがそのどちらでもない、まさにレイ・チャールズの歌がここに出来上がったわけですね。
ソウルとカントリーといえば、パーシー・スレッジのWhen A Man Loves A Woman、かの有名な「男が女を愛する時」も、カントリーっぽいソウルの名曲。
ボビー・ウーマックも「カントリーに行く」というタイトルのアルバムを70年代に作っていました。
◇
ソウルについての僕は考え。
「ソウル」というのは元々、例えば「カントリー&ウェスタン」のような特定の音楽のジャンルではなく、歌手の「表現方法」であったものが、これは売れるということで(いい意味で言ってます)、それを前面に押し出して音楽ジャンルとして後付けで確立されたもの。
だから、白人のキャロル・キングが曲を書いていようが、ビートルズのカヴァーを歌おうが、そしてC&Wであろうが、「ソウル歌手」が歌うとソウルになるのです。
まあ、でも僕は、音楽を話題にしたりCDを買う時などは(必要があって)音楽ジャンルのことは考えますが、聴くに際しては特に気にしない。
いいなと思ったら聴いているだけなのですが。
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さて、なぜ「愛さずにはいられない」が止まらなくなったか。
昨日はN公園を歩いていました。
天気は快晴。
紅葉撮影にはいい日。
色づいた木々に囲まれた中、シャッターを切った瞬間、愛さずにはいられない」が頭の中に浮かんできました。
その時、自分がいた場所、色づく木々、その場の雰囲気が、この曲にあまりにもぴったりだったのです。
人が多かったので、周りに誰もいないことを確認してこの曲を歌ったところで、涙が出そうなほどに感動しました。
こんな体験は僕もそうは多くない。
なぜぴったりだったか。
紅葉がきれいで「撮らずにはいられない」、だったのかもしれない。
いや、これこそほんとうに、ただそう感じただけなのでしょう。
残念ながら、歌の内容とはあまり関係なさそうなのが、僕のつまらないところ(笑)。
(真相心理の部分では関係あるかもしれないけれど・・・)
レイ・チャールズの歌のおかげで、自分としてはとても気に入った紅葉写真が撮れました。
これもまた「歌の力」なのかもしれないですね。
レイ・チャールズは今はひと頃のように頻繁に聴くということはないけれど、時々むしょうに聴きたくなるし、一度聴くと数日は止まらなくなりますね。
30代までは、レイ・チャールズをそれほどいいとは思わなかったけれど、やっぱり、年を取るにつれて音楽の好みは変わってゆくのでしょうね。
そうじゃない人もいらっしゃるかと思うけれど、僕は典型的に、そうです。
ただし、昔から好きだった曲を忘れた上で、という意味ではありません。
新たに聴くものは、若い頃よりも落ち着いた音楽により引かれやすいというだけです。
それから、僕はもちろん、この曲はリアルタイムではありません、生れてもいないし。
僕は、BLOGをやっていて、一回り上に見られたことが何度もあったので、それだけは書き添えておきます(笑)。
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さて、今回のYou-Tube映像は、この曲のライヴ、1982年の日本公演の音源・映像を見つけました。
下からばかり撮っていて演奏の音がやや遠いですが、この曲の良さは十分伝わってきます。