◎Owner Of A Lonely Heart
▼ロンリー・ハート
☆Yes
★イエス
released in 1983 from the album 90125
2014/9/16
今日の曲はイエス。
イエスといえば、誰でも知っているあの曲。
わがフィラデルフィア・イーグルス、2勝目を上げました!
今回は現地9月15日月曜日の夜に行われたマンデー・ナイトの試合、相手はインディアナポリス・コルツ、敵地での試合に臨みました。
本題の前に今日は不満から。
なぜマンデー・ナイトの試合の生中継がない!
NFLの試合は、NHK-BS1、CSの日テレG+、同GAORAの3局で週に6から9試合の中継があります。
GAORAとG+は月曜の未明から生中継をすることがありますが、基本は録画。
しかし、日曜の夜に1試合だけ行われるサンデー・ナイト・フットボールと、月曜に1試合のマンデー・ナイト・フットボールはだいたい生中継があります。
というか、SNFとMNFの試合は必ず生中継があるものだと思っていました。
ところが、今週に限ってそれがない!
GAORAはテニスにも力を入れていて、今週は東レパンパシフィック選手権の中継が入るのでNFLの枠が減るのは仕方がない、理解しています、僕はそれほど偏屈じゃないと一応自分では思っているから。
でも、じゃあ、あとの2局はどうしたの??
しかもよりによってその試合がイーグルスだなんて・・・
今日は休みで(昨日仕事)、朝から試合を観られると期待していたところ、がっかりにもほどがあります。
すいません、取り乱してしまいました、試合結果。
イーグルス 30-27 コルツ
試合は結局、ネットで追うしかなかったのですが、今回もイーグルスは痺れる試合を見せてくれたようです。
試合の映像はまだネットで部分部分しか観ていないので、戦評はNFL JAPANの文章を頼りに書きます。
今週も第1クォーターからリードされ、第3Qで一時14点差をつけられました。
ところが今週もそこから追い上げ、第4Q最後のドライヴでフィールドゴールを決めて逆転勝ちしました。
今回はセインツから新加入のダレン・スプロールズが大活躍。
ランニングバックですがパスで152ヤードを獲得、タッチダウンも上げています。
エースRBのルショーン・マッコイは79ヤードとまあ普通の活躍でしたが、スプロールズの加入はほんとうに大きな力となっています。
昨年、セインツの試合を観ていて、いちばん恐かったのがスプロールズでしたが、まさかその彼がとれたなんて、ほんとうによかった。
クォーターバックのニック・フォールズはタッチダウンパスを1本通していますが、インターセプトも1つ喫しました。
これで昨年の総インターセプト数に並んだ、もう今後は許されないぞ(笑)。
なんて、昨年はほぼノーマークでの活躍で、今年は相手のディフェンスがやはりかなり対策を施してきていることが、まだ2試合だけですがよく分かります。
まあ、それでも彼ならやってくれるでしょう。
ひとまず今週も「鷲の記事」が上げられてよかった。
◇
曲の話。
今回は曲名ではなく、歌詞とビデオクリップに鷲が出てきます。
歌詞は2回目のヴァースの以下の部分。
"Watch it now, the eagle in the sky
How he dancin' one and only"
そうですね、鷲は一般的なイメージとしては、1羽で飛んでいる姿が孤高の存在だと感じられるでしょう。
だから、冬の知床に行って、オオワシやオジロワシがカラス並みにたくさん飛んでいて、電線に止まっている姿を見ると、イメージが壊れる人も結構いらっしゃるでしょうね。
それはともかく、この曲は直訳すると「寂しい心の持ち主」で、曲もマイナー調で暗いというか影がありますが、言いたいことは、「寂しさに耐えて強い心を持て」、という内容だと思います。
それを鷲に喩えているわけですね。
ビデオクリップ、今回はロングヴァージョンがあったのでそれを貼りました。
最初は「90125イエス」のメンバーがスタジオでこの曲を録音する風景。
1コーラス終わったところでジョン・アンダーソンがなんだか不満げな仕草と顔つきをして、物語風の映像に変わります。
荒野に立つジョン・アンダーソンが鷲に変身し、おそらくロンドンと思われる都会に飛んで人々の様子をうかがい、そこから物語がスタートします。
ひとりの顔に傷がある男性、ボクシングでもしているのでしょうかね、彼は最初、みな同じ方向に歩く群衆の中のひとりですが、帽子をかぶりコート姿のスパイのような男性2人に両腕を掴まれ、どこかに連れてゆかれます。
それだけでも恐いのですが、このシーンでさらに恐いのは、周りの誰もが彼に関心を示さないこと。
男性は、パラレルワールドなのか、軍事圧政下の社会に連れてゆかれ、そこで生きてゆくことを強要されます。
抵抗を示しても無駄。
この辺は高校時代に初めて観た時も、恐かったですね。
ましてや当時はソ連があったから。
映像的にも、蛆虫で顔を洗ったり、体の上に毒蜘蛛、舌を出すオオトカゲなど、不気味なイメージ。
4'47"の辺りから間奏に入りますが、鉄を切断する際に火花が散る映像が、トレバー・ラビンのギターの音色と見事に合っています。
彼は抵抗を続け、ついにその世界から逃げる出口を見つけた。
ビルの屋上に駆け登り、周りを見渡す。
そこへ、何かのエージェントのようなイエスのメンバーが現れ、彼を取り囲む。
彼はついに、ビルから身を投げる。
もうおしまい。
ところが、途中で彼は鷲に変わり、大空に飛んでゆくことができた。
イエスのメンバーは、「勇気を出して飛び立て」というメッセージを無言のうちに伝えたかったのだ。
最後はまた最初と同様、彼が群衆の中を歩いている。
実は、男2人に囲まれたところからは彼の幻想だった。
彼はその幻想を振り払う覚悟を決め、群衆とは逆向きに歩き去る。
作り物のビデオクリップが嫌いな方はいらっしゃるでしょうけど、僕はこれ、僕が観てきた中でもトップクラスに出来がいいクリップだと思います。
最初にイエスのバンドのシーンがあるのもロック的精神を発揮しているし。
曲はもう、いい意味で何も言うことがないです。
僕がリアルタイムで聴いた中でもTop10クラスに素晴らしいし、大好き。
最後転調して少し明るくなって終わるのが、勇気を持てば明かりが見えることを示唆しているのがいい。
最後まで沈んだままだと、印象がよくないほうに変わっていたかもしれないですが、やはりシングルヒットするような曲は、基本的には明るいメッセージを伝えるものだと思います。
そうそう、この曲はイエス唯一のNo.1ヒット。
僕はしかし、これ、当時レコードは買いませんでした。
なぜだろう、今思えば自分でも不思議。
当時、タワーレコード初代札幌店によく行っていましたが、この曲がテレビで流れた直後、このLPの輸入盤は売り切れていて、何日か後に入荷すると貼り紙がしてありました。
かなり話題になったのでしょう。
そうですよね、これだけ素晴らしい曲の上に、イエスが帰って来たのだから。
その時あれば買っていたかもしれない、ましてや残り少なかったのであれば・・・
結局、この曲のレコード(録音されたものという意味でヴィニール盤に限ったものではない)を初めて買ったのは、CDの時代になってからでした。
ちなみに、僕がその店でLP売り切れを見たのは、この時と、マドンナのLIKE A VIRGINの時だけです。
この曲は最初、ジョン・アンダーソンがおらず、トレバー・ラビン中心の再結成イエスとして録音が進められていましたが、この曲がヒットしそうだという嗅覚を発揮したジョンが俺に歌わせてくれという話になり、イエスに戻るというかたちで世に出たという話。
まあ、言ってしまえばずるい、要領がいい、とも言えるのですが、しかしこの曲はジョン・アンダーソンのあの声だからこそ映える部分は大きいと思います。
それに、レコード会社としても、ジョンがいる形で再結成と謳いたかったでしょうからね。
ただ、僕の世代では、それまでとは違う曲調のこの曲がヒットしたため、イエスに対するイメージが以前とは少し違ったものとして形成されたのではないかと思います。
僕も実際、プログレのイエスを初めて聴いたのはそれから5年ほど後のCDの時代になってからでしたが。
いや、ほんとに素晴らしい曲で、いまだに僕の中では色あせていないし、今回記事を書くのに観て聴いてますます好きになりました。
そんな曲を、フィラデルフィア・イーグルスの2勝目に贈ることができてよかった。
さて、来週も「鷲の曲」の記事を上げられるよう祈っております。
いや、祈らなくても今のイーグルスなら勝てるかな。
来週はホームにワシントン・レッドスキンズを迎えての試合。
ワシントンは今週は勝ったけれど、相手が(少なくともコルツよりは)弱いジャガーズだったのと、エースQBのRG3ことロバート・グリフィン3世が怪我で戦線離脱したということで、イーグルス有利は揺るがないでしょう。
ただし、イーグルスはなぜか昨年はホームで勝ち越していないこと、RG3の怪我の後で出た控えQBのカーク・カズンズが元々実力がある人だから、油断はできません。
でも、勝ちます!
しかしその前に、木曜日の今週の試合の録画中継が楽しみだ。
Fly, Eagles Fly!
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