SCENES IN THE CITY ブランフォード・マルサリス | 自然と音楽の森

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洋楽の楽しさ、素晴らしさを綴ってゆきます。


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◎SCENES IN THE CITY

▼シーンズ・イン・ザ・シティ

☆Branford Marsalis

★ブランフォード・マルサリス

released in 1984

CD-0262 2012/7/22


 はじめにお断り。

 

 ジャズに詳しい方やジャズが大好きな方がこの記事を読まれた場合は、間違いなく肩透かしを食らわされてしまうことを、予めお詫びしておきます。

 これは、中古CDにまつわる一般的な話で、いわば雑談であり、音楽について触れたものではありません。

 それでもよろしければお読みください。


◇◇


 中古CDをネットで購入して失敗しました。


 購入したのがこのCDです。


 国内の業者で、状態は「良い」と記してあったので注文したところ、届いたCDは・・・

 
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 ケースのふたのブックレットを抑える部分の半円形の凸の部分とトレイのその凹の部分の間にブックレットがはさまれ、ブックレットに半円形の押し型がついていました。

 

 わが家ではこれを、半円形の形が似ているので「かまぼこ」と呼んで忌み嫌っています(本物のかまぼこには何の落ち度もないのですが・・・)

 

 中古CDではこの「かまぼこ」、割とよくありますね。


 以前は買って気づくことがままあって、最近は買う前に見える範囲で気をつけて大丈夫そうだとなれば買うことにしているのですが、でもやっぱりたまに見落としがあったり、割と貴重で探していたCDだからチェックを忘れてしまったり。

 でも、ネットの場合は見られないですね。

 親切な業者ならこちらから確認のメールを送れば答えてくれたり写真を送ってくれるかもしれないですが、それをしたことはまだありません。


 疑問だったのは、ネットの中古CDの判断基準はあくまでも盤質であって(盤質は確かにきれいで良かったです)、ブックレットの状態は、無視とはいわないまでも、優先順位が低いのかな、ということ。

 この場合、ブックレットもきれいであれば、「非常に良い」だったのかもしれない。

 中古で割とよくあるということは、中古業者もこれについてはあまり重きをおいていないのか、説明文の中にもブックレットについて特にそれらしいことは書いてありませんでした(書いてあれば注文しなかったと思います)。



 CDのブックレットをケースにしまう際、僕は、ふたの外側(=通常のCDであれば表を上に置いて正面から見た右側)の半円形の凸の下にやや慎重に入れ、やや慎重に滑り込ませつつ上下の状態を見ながら内側(=同左側)の凸の下にさらに入れ込んで、やや慎重にブックレットを閉じてある背を行き着くところまで押し込んでしまいます。


 でも、中古CD店で店員が作業しているのを見て驚いたことがあります。


 店員は、背を2つの凸の間のケースの真ん中辺りから、先ずは内側の凸の下に入れて背を行き止まりまで押してから、ブックレットを折り目がつかない程度に軽く曲げて外側の凸の下に入れ込む、という作業をしていました。

 店員は一応手際よくやっていましたが、そのほうがより早くブックレットを仕舞い込むことができるのは、自分でやってみても分かりました。


 しかし、このやり方をすると、「かまぼこ」になってしまう可能性が高くなります。

 急いでやると、ブックレットが凸の下に収まっていない状態でふたをしてしまう可能性が高まるからです。

 外側から滑らせながら入れる場合は、閉じている側から進んでいくために、凸に抑えられている限りはブックレットが開くことはないのですが、この場合は閉じていないものを無理やり凸の下に収めようとするために(しかも急いで)、外れることがあるのだと考えます。


 今回のCDもブックレットの背側つまり内側に入る部分は「かまぼこ」になっておらず、後から入れる外側がなっていました。

 物によっては、ブックレットの後のほうのページや折りたたんだ下のほうの紙だけ「かまぼこ」になっていたりしますが、それはブックレットをしまう際にすべてが凸の下に入り込んでいないままふたを閉めたのでしょう。


 ともあれ、「かまぼこ」の中古CDを買ってしまうと、僕はちょっと傷つきます、アーティストによってはかなり・・・

 マニアの偏執的な考えだといわれればそうかもしれない。


 でも、しかし、中古CD店は、物を売る側として、それで商売しているのだから、もう少し注意を払っていただけないものかと強く思います。

 

 ちょっと気になったので、お問い合わせ(という名のクレーム)メールを出そうかとも思いました。

 でも、僕は、中古CDは基本的に賭けみたいなものだからと思っていて、仕方ない、こちらにも落ち度があるんだと思うだけで今回はとどまりました。


 ともあれ、繰り返し、中古業者のかたは、「かまぼこ」にならないように気をつけていただければ、と。


 そうそう書き忘れましたが、友だちや知り合いに貸したCDが「かまぼこ」で戻ってきた際には、よほど仲がいい人じゃない限りは正直に言う勇気がないし、やり場のない怒りと虚しさに襲われます。



 音楽についても、ほんの少しだけ触れてみます。


 ブランフォード・マルサリスのこのCDは、レッド・ツェッペリンがお好きなかたは、僕がなぜ買ったかは一目瞭然ではないかと。


 ジャケットが、Zepの6枚目、PHYSICAL GRAFFITIのぱくりだから。


 ぱくりと書きましたが、イメージをいただいたというべきか、ともあれこういう音楽愛はうれしくなりますね、ましてや僕がZepが大好きなだけ余計に。

 しかもご丁寧に、"graffiti"と"city"で韻を踏んでいるし(偶然かな・・・)


 もちろん、ただジャケットだけで買ったわけではありません。


 これもご存知の方が多いでしょうけど、ブランフォード・マルサリスはスティングのバンドメンバーとして長い間活動してきた人であり、僕もスティングのコンサートで2回ほど彼の演奏を実際に見ていて、思い入れのようなものがある人だから。


 スティングがよかったので、ブランフォードも何か聴いてみたいと、二十歳の頃にはそう思っていて、彼の作品を調べたところこのジャケットのアルバムを見つけてうれしくなりました。

 しかし今までついぞ1枚も買うことなく、なぜか今の今になって急に欲しくなり、しかし新品はもう流通していないので中古を買ったというわけです。

 だからこれは、ほぼ四半世紀を経て漸く買えたアルバムでもあります。

 それが「かまぼこ」だったのだから・・・くどいのでもう言わないでおきますが(笑)。


 このアルバムは1984年にリリースされています。

 ということは、スティングのバンドに入る直前ということになりますね、もしかしてリリースの時点ではもうバンドの活動を始めていたのかもしれません。

 さらに今調べると、これがブランフォードのリーダーとしてのデビューアルバムとのことです。

 アルバムには、やはりスティングに参加したキーボードのケニー・カークランドも参加していて、スティングは一本釣りしたのかな(笑)。

 他、昔CMで人気者になったベースのロン・カーターもいます。


 音楽は、かけているとなんとなくいいですね。

 ジャズってそんなものなのかな。

 ジャズのバンドの音やリズム感そして雰囲気が、人間が気持ちいいと感じるものであり、逆にいえばそれがジャンルとして確立したのがジャズという音楽なのかもしれない、少なくとも近年のものについては。


 買ってしまった以上は仕方ないのでなんとなくかけていて、なんとなく気に入っています。

 でももちろん、この演奏がどうこうなどと語ることは僕にはできません、あしからず。


 ただ、ブランフォードのどこがスティングに気に入られたのかなと想像しながら聴くと、意外と楽しめます。

 頭の中で、♪ ふり~ふり~ せっとぜむふり~、とか、勝手に流れてきます(笑)。


 

 なんて、ジャズの中古CDを買って起こったことをつらつらとまとめてみました。

 繰り返し、ジャズがお好きな方、ジャズに詳しい方、こんな記事で申し訳ありませんでした。

 多少なりとも冷静さを失っていたかもしれず、そこもお詫びいたします。


 追伸:このアルバムのリイシュー盤が出たら、もちろんすぐに買います(笑)。