エレキの神様 寺内タケシ | ギター屋ジョニーのブログ

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2021年6月18日 エレキの神様が天国に旅立たれました。

 

私が現在エレキギターという楽器に携わる仕事をしている中で外せない人物です。

 

はじめて聞いたバンドの生演奏がたまたま高校1年の時の学園祭にきた寺内タケシ&ブルージーンズでした。(1994年)

 

当時ちょっとだけコンピューターミュージックの打ち込みみたいなものをやっていたのでどんなに早いフレーズでもコンピューターが完璧に演奏してくれるなんて思っていましたが、寺内氏のギターを聴いてその意味が全然違う事に気が付きました。

 

当時の打ち込みですからやっぱり音がもろに打ち込みって感じで、聞いていてあまり気持ちの良いものではなかったんですよね。寺内氏の演奏は滑らかで本当に心地良いものでした。

 

人間の技術も洗練されたらコンピューターよりも凄いんだってそのとき思い知らされました。その感動があって丁度クラスメイトから誘われていたバンド結成、エレキギター購入に至るのでした。

 

そのあとエレキギターにはまり、ギターの構造にも興味があった・・・・というのは半分嘘で、学費を親に出してもらってギターを自分で作れば欲しいギターが手に入るという理由でギタークラフトの専門学校に入学するわけです。

 

専門学校卒業後はモズライトギターの卸業社へ就職し、それまで未知であったMOSRITEの世界に入っていったのです。

 

仕事をしていくなかで寺内氏の音楽にも触れる機会が多く、モズライト独特の演奏方法やサウンドメイキングに驚かされました。

 

それまでエフェクターにあまり興味がなかった私ですが、キャラバンのディレイの掛け方なんかはとても興味深かったです。

 

 

2009年頃だったと思いますが、一度寺内氏とお会いする機会があり、ライブ会場の楽屋にお邪魔して少しだけお話をさせていただきました。

 

そのとき寺内氏が

 

「モズライトってのは完成されていないギターなんだよなぁ」と言っていたのを覚えています。

 

しかしその言葉のあとに「でもそこが良いんだよなぁ」と言っているようにも聞こえました。

 

 

 

 

 

晩年は体の調子もあまり良くなく、大変だったと思います。

 

 

 

 

さいごに・・・・

 

寺内氏の名言「ギターは弾かなきゃ音が出ない!」

 

この言葉、凄く好きです。

 

 

 

TAKESHI TERAUCHI FOREVER