「七宝」とは、高純度の金属とガラス質釉薬を高温(約800度)で巧みに焼成し、融合させる芸術のことを指します。この技術は歴史が古く、古代エジプト時代には既に七宝の原型が存在していました。シルクロードを経て約750年頃に日本に伝わり、この土地で新たな章を開いたと言われています。一つの七宝作品を制作するには、複雑な工程が必要で、各工程は高度で複雑、繊細な手仕事が中心です。