10年前、山田典幸師匠は濑戸組子の製作に足を踏み入れました。最初は木材組子技術を家具製作に応用するだけでしたが、組子技術の魅力に心を打たれる一方で、組子技術が日増しに忘れ去られていく現状に心を痛めました。そこで、彼はこの伝統技術を引き継ぎ発展させ、その輝きを放つことを決意しました。それは単にテーブルや椅子に留まらず、可愛らしい装飾として日本式の引き戸、灯台、時計、さらには茶杯などにも新たな活力を与え、多くの人々に組子工芸の優れた美を味わってもらうことを目指しています。