交通整理の「棒振り」と呼ばれるバイトをしていた
湖に架かる橋の夜間工事の現場に派遣された
バイト3人で、順番に1時間立って30分の休憩と言うシフト
橋脚の補修工事なので、作業員はみな橋の下におり、棒を振る時は一人ぼっちになってしまいます
人里離れた湖の事、陽が落ちると交通量はめっきりと減り、1時間に1台通るかどうか
真夜中、休憩室で仮眠をとっていると橋の上からトランシーバーで
「発電機の燃料が切れて、ライトが消えて真っ暗 ガス持ってきて!!」と連絡が入りました
さっき満タンにしたのに、もうガス欠になるなんておかしいな、と思いながらも、軽油の缶を持って行くと、ライトはこうこうと灯っている
その横でバイト仲間が腰を抜かしたように座り込んでいる
まさか車にはねられたかと、急いで助け起こしましたが怪我はないようです
しかし、彼は歯がガタガタ鳴るほど震えており、何を聞いても喋れないような状態でした
すぐに責任者を呼んで、水などを飲ませて落ちつかせると、彼の口からこんな話が出てきました
「周囲を照らしていたライトがパッと消えて真っ暗になった
ディーゼル発電機の燃料が切れたと思い、無線で燃料を持ってきて貰うよう頼んだ
月明りに目が慣れてきた頃、山の方からポーッと光る丸いモノがふわふわと近づいてくる
風船か何かかと思っていると、その光はどんどん近づいてきて、3~4mまで来た時、その光を良く見ると女の生首だった
恐ろしくて腰が抜けて震えていると、そのまま消えた」
