弟子と話していると、たまに僕のことをもち上げてくれるんですけど、

そんな持ち上げるそぶりを見せるものなら

「ん?もっと詳しく聞かせてよ。なんだってなんだって?普段そんなに褒められないんだから!!!俺のいいところ掘り下げて!えーなんで褒めるのやめんの?一応師匠だよ?ほら、褒めなさい!」


こうなると私も必死です。自尊心を高めようとしているのか自ら貶めているのか分かりません。


それでなんて言われたっけな。「どんな人でも受け入れちゃうのがすごい」みたいなこと。



人を見るときのハードルはとことん下げているからだね。全体を10として見たときにいいところが2,3でもあれば良い人判定。その人はいい人。(ただしこれを自分に当てはめて考えるとおかしなことになるので注意)

みたいなことを話しました。




どうしたら、人の見るときのハードルを下げられるかというと、自分の(意識的な)目線を下げることです。
子供に語りかけるときは目線を下げるでしょう?それと一緒です。

僕は自分のダメなところを見せるのが好きです。できないところや、思想的に幼稚なところを見せたがります。

自分の能力が高くなると、無意識に世界のハードルが高くなるんです。それは悪いわけではありませんが、

無意識に人を見下したり貶めてしまう人が多い。人と比較しながらされながら育ってきてるから。ぼくもそう。


だから僕は意識的に、自分の落ち度やかっこわるいところを作って
「ほら、相手にもいいところがあるよ」と肌で感じるようにしています。ある程度謙虚にもなれます。


あとは人を受け入れるための秘訣として、ありきたりですが、どんなことにも感謝することです。僕ができているかは分かりませんが、なるべく「ありがとう」を意識して生活しています。


仕事ができない人のおかげで「自分は仕事ができる」と思い込んでいられる。
まったくおめでたい話です。おめでとう!

非難を浴びせられる人や国があるから、自分の考えを主張できるわけです。そういう人や国があることに感謝ですね。


昔は僕も力を誇示したり、能力があることを証明したがっていた頃がありました。実はそれはそれでいいのです。人間の成長段階では、個人の能力を開発する時期がありますから、そのときに思い上がってしまうのは普通の現象です。

でも今では
自己主張するために、誰かに勝つために、努力したり成長しようとしたり、志を高く持ったり、正義を掲げるのであれば、そんなものは要らないかな、と思って、できるだけ「できない自分」を作ってます。笑

できない自分で、できる人すげーって思う。で、すげー人に自分のできないことをお願いする。それでいいんじゃないですかね。



話がずれましたが、あらゆる人を受け入れるには、「例外を受け入れること」も大切ですね。続きは次回に書きます。





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