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日経平均は大幅反落で5日移動平均線を下回って終了。
明日も連日で5日線を下回れば、いったん下の勢いが強まるか。
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スタートは前日の米株安を受けても日経平均は小幅な下落にとどまって、一時はプラス圏に浮上する場面もあった。
しかし、買いが続かず売り直されると下げ幅を3桁に拡大、一時は200円超安となって節目34000円手前まで低下。
中国向けチップに輸出制限と報じられた米エヌビディアの株価が時間外で急落、半導体株が売られたことが重しに。
また、序盤では値上がり銘柄が多かったが、次第に値下がりに転じる銘柄が増加、指数の重しとなっていった。
とはいえ、前場は34016.31円(251.23円安)と34000円は辛うじて維持して終えていた。
後場は、前場終りよりやや高く始まったが買いの動きは続かず、ダウ平均先物や中国株安などを重しに売りが強まった。
日経平均の下落幅は600円を超えて33600円台まで値を落とす場面もあった。
その後は下げ幅を縮小したものの、347.14円安の33920.40円で大引けとなった。
本日の日経平均は反落となって、前日に乗せた心理的節目34000円を維持できずに終了した。
人工知能(AI)向け半導体の対中輸出制限が明らかになった米エヌビディアが時間外で急落したことが重しとなった。
また、取引時間中に発表された3月の実質国内総生産(GDP)など中国の経済指標は予想よりも良い数字だったが材料視されず。
発表後に株価全般はむしろ下げ幅を拡大したところを見ると、米中摩擦の先行き懸念の方が優勢といったところか。
引き続き、相互関税の関連ニュースに敏感で、17日から始まる日米交渉の行方を見守りたいとのムードも強く、売買代金も減少していた。
チャート状での日経平均は、上向きで推移する5日移動平均線(34072円)を割り込むことなく、足もとは推移していたが、本日に下回った。
明日も同線割れでの推移、連日で5日線を下回るようなら、いったん下の勢いが強まりそう。
日足一目均衡表では基準線(34506円)を抵抗にしたかっこうにあり、転換線(32716円)をメドにした押しがあると意識されるところ。
さて、明日に強めの反発を見せてほしいところだが、今晩の米株市場は下げ渋る程度の動きにとどまるか。
買い材料は小売売上高の改善や、決算を発表するトラベラーズ・カンパニーが上昇すれば引き続き金融セクターが相場の支えへ。
いっぽうで、米中摩擦の激化に対する警戒感は根強く、積極的な買いは手控えられやすい。
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