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日経平均は売り一巡後は下げ渋るも戻りは鈍く警戒感は残る。
グロース250指数の方が底堅く、中小型株は買いチャンスへ。
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朝方から売られる展開で、トランプ大統領が発表した「相互関税」の詳細が厳しい内容と受け止められた。
日経平均は600円超安で寄り付いて9時2分には1623.87円安の34102.00円まで下落。
売り一巡後は1000円安程度まで戻したが、その後は動意が乏しくなりこう着して前場は終了した(1052.18円安の34673.69円)。
前場引けにかけて上値が重かった流れを引き継いだかっこうで、後場は前場終りと変わらず水準でスタート。
下げ過ぎとの見方もあり、押し目買いなども入っていたが戻りは鈍く、大引けは989.94円の34735.93円で終了した。
トランプ米大統領は米国時間2日に発表した「相互関税」の対象に日本も含め、税率を24%にすると明らかにした
石破茂政権は日本を除外するようトランプ政権に働き掛け、発表直前も武藤容治経済産業相がラトニック商務長官と電話で協議をしていた。
しかし、それも奏功しなかった。
トランプ大統領はホワイトハウスの演説で、日本が平均で実質46%の関税を課していると理由を説明。
特にコメに言及し、米国産の輸入に700%の関税を課しているとした。
財務省の貿易統計によると、2024年の対米輸出は21兆2947億円で、日本の輸出全体の約2割を占めた。
最大の品目は、すでに25%の関税導入が決まっている自動車の完成車で6兆0264億円。
自動車部品が1兆2310億円、原動機が1兆0898億円と続く。
日本への関税率が想定以上に厳しい内容との見方から日本株は急落。
売り一巡後は、売られ過ぎとの見かた値ごろ感を意識した買いから下げ渋るも、日経平均は100円近くの下落幅で終了。
日経平均が、ローソク足で陽線を形成したり長い下ヒゲをつけるようであれば、売り優勢のなかでも下値不安に和らぎにつながっただろう。
しかし、実際は、陰線を形成してやや長めの下ヒゲをつけた程度で不安は残る。
急落した翌日の明日の取引が重要で、それにより、いったんは目先の方向性が出てきそう。
強めに反発して35000円を回復するか、本日の下値メドに意識された34000円を割れるかどうか。
その他、関税の影響が相対的に軽微との見方からグロース市場では買われる銘柄もあり、グロース250指数は日経平均より底堅く終了。
グロース250指数のローソク足は長めのヒゲを上下につけているものの、陽線を形成している(終値は8.32pt安の626.75pt)。
現状、中小型株については買いチャンスとも見れる。
関税の影響を避ける狙いからゲームやアニメといった関連株に注目が集まりやすそう。
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