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日経平均は36000円前後で下げ止まれるかが目先の焦点。
ここを下抜けると調整が深まる可能性があるが…。
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前日の米株市場が関税政策による景気減速懸念が意識されて急落、為替も円高に進行して、東京市場は幅広い業種で売りが先行した。
寄り付きから日経平均は400円超安、安く始まった後も下値模索が続き、10時15分には1041.14円安の35987.13円まで下落。
昨年9月以来の約半年ぶり36000円を割り込み、その後は心理的節目を下回ったことで、ひとまず売り一巡感が意識されて下げ幅を縮小。
前場は安値から400円近く値を戻したものの、失速の度合いが大きく600円超安、645.70円安の36382.57円で終えていた。
後場は前場終りとほぼ変わらず水準でスタートして下げ幅を縮小する展開となった。
前場に節目36000円近辺で下げ止まったことや朝方は安かったダウ平均先物や香港ハンセン指数などが下げ渋って安心感が支え要因に。
いっぽうで、トランプ米政権の関税政策や米景気後退、地政学リスク、円高などに対する警戒感が残るなかで積極的な買いは見送り。
また、米国では明日、2月の米消費者物価指数(CPI)、13日には2月の米卸売物価指数(PPI)の発表を控えていることも買いをおさえた。
とはいえ、本日安値からは大幅に下げ幅を縮小、200円超安程度に下落幅で高引けとなった(終値は235.16円安の36793.11円)。
さて、トランプ米大統領の9日放送のインタビューで、関税政策によって米国が景気後退に陥るかどうか直接的な言及がなかった。
これが米株安につながったかっこう、トランプ政権に対する市場の見方に変化が生じたようだ。
トランプ氏は、関税政策などで大胆に行動しているが、基本的にはビジネスマンでマーケットフレンドリーといった見方が多かった。
関税を緩和したり、株価にプラスになるような発言が出たりするのではないかとの期待があった。
しかし、ここにきてその期待は後退し、市場心理が悪化している。
高関税を巡って相手国と交渉中の段階でもあり、相互に厳しい発言が出てきてもおかしくない。
相互関税の期限とされる4月までは相場は不安定、米株の調整が深まれば日本株にも波及が見込まれる。
日経平均は短期的に35000円台まで値を落とす可能性もあるといったところ。
いっぽうで、いずれテコ入れがあると見込まれ、株安は長期化しないとも見ている。
高関税を巡るやり取りは、最終的には穏当な内容に収まり、そうなれば株価の反発は期待できるだろう。
また、高関税の日本経済への影響は、これまでに名指しされたメキシコ、カナダ、中国にとどまれば、マイナスインパクトはさほど大きくならないのではないか。
本日に日経平均は、一時36000円を割れる場面があったが、その後は下げ渋り。
どん底だった昨年8月5日時点のPER14.5倍を当てはめれば、36000円前後が目先の底となる。
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