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日経平均は、続き上値の重いが警戒されるが下値の底堅さもあり。
次の材料待ちのなかで週明けは、チャート形状の好転がポイント。
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前日の米株市場が大幅安、NYダウが今年最大の下落幅になるなどし、東京市場は売りが先行した。
日経平均は寄り付きから600円超安、735.52円安の38367.70円まで下落する場面もあった。
スタートから大きく下げた分、安値は早い時間につけて、その後は下げ渋る動きに。
ただ、目立った買い材料もなく、週末ということもあり、戻しもいっていにとどめての推移が終盤まで続いた。
日経平均の終値は457.11円安の38646.11円。
さて、目先に警戒されるのは、引き続き米国のインフレ動向や最初の利下げ時期、金利や為替の動向にある。
ドル/円は本日に157円台乗せ、これは4月29日、5月1日の政府・日本銀行と思われる円買い介入があった時から約3週間ぶり。
昨晩の米経済指標の強さもあるが、イエレン米財務長官が「為替介入は日常的に使われる措置ではない」とくぎを刺したことも要因。
これにより、3回目の介入実施が難しいとの思惑が円安ドル高の原動力となったと見られる。
ここまで、株式市場は、円安を好感するムードは弱く、上昇する金利とともに為替の円安進行が積極的な売買を手控えさせている。
その中で、次に材料に意識されるのは、来週末(31日)に発表の米金融当局が金融政策を判断する上で重視する個人消費支出(PCE)。
この発表までは時間的に距離があるほか、地政学リスクへの警戒感もくすぶり、株式市場の上値は重たいと見ておきたいところ。
とはいえ、日経平均は、急落となった本日でも、売り一巡後の下値については、いっていの底型さを示していた。
移動平均線チャートで25日線(38302円)付近で底堅く、日足一目均衡表においては雲下限(38396円)付近で下げ渋ったかっこう。
週明け、来週の早い段階で、日足一目均衡表の雲(上限39481円)を上に抜ければ、この事を後押しに、上に振れる可能性は残る。
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