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日経平均は、円高などを重しに急反落と、地合いは悪化。
目先は、移動平均の25日線を維持出来るかが、とりあえずの焦点。
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前週末(8日)の米株安、円高に振れた為替動向を重しに、週明けの東京市場は、朝方から売りが先行した。
米株市場では、半導体のエヌビディアが乱高下して大幅安、東京市場でも半導体株の下げが大きかった。
日経平均は、開始早々に心理的な節目39000円を割り込んで一段安となり、早くに900円超まで下落幅を拡大。
4桁安は回避して、いったん切り返したが、買いは続かず、前場の取引は、1000円近くの下落幅で終えていた。
後場は、スタートこそ前場終りより高くなったものの、その後に1000円超えの下落幅となり一段安。
下落幅は1200円超安、38500円割れまで、値を落とす場面があった。
その水準からは下げ幅を縮小も、戻しもそれなりにとどまり、この日の取引は、868.45円安の38820.49円で終了した。
さて、前週末の米株安や円高を見て、本日の東京市場が売られることは、想定されていた。
また、日経平均は直近に、4万円の大台を上回った達成感、そこまでの上昇が急ピッチだったことから過熱感も強くあった。
その中で、本日の急落は想定以上だったものの、当然の調整と見れるだろう。
その中で、目先の注目材料は、12日の米国の消費者物価指数(CPI)、13日の春季労使交渉(春闘)の集中回答日、これらを受けての、円高進行を警戒したいところ。
13日の春季労使交渉(春闘)の集中回答日では、市場の期待通りの高い賃上げ率となれば、日銀のマイナス金利解除の可能性が一段と高まり、円買いの動きが強まるかもしれない。
また、その前の12日に発表される米国の消費者物価指数(CPI)も注目材料、前回は市場の予想ほど伸びが鈍化せず、早期利下げ観測が後退したが、今回は順調に伸びが鈍化する見込み、米株にはプラス材料となりそうだが、円高材料になり得る。
加えて、来週には、日銀会合と米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあり、積極的に買い上げる材料に乏しいか。
そうした状況下で、目先の日経平均は、移動平均の25日線(38316円)を維持するかが焦点。
下回れば調整が深まる可能性があるが、持ちこたえれば中長期的な上昇トレンドは継続へ。
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