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日経平均は6連騰、テクニカル的にも過熱感を意識した売りが出てくる。
その中で、利食い売りをこなし続き水準を切り上げることができるか。
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本日の日経平均は、324.68円高の35901.79円で終了、前週の株高で出遅れていたバリュー株に物色が向かうなど堅調に推移。
また、東証による企業への改革要請の効果への思惑も追い風になったか。
(東証は、プライムとスタンダードに上場する全ての企業に昨年3月、資本コストや株価を意識した経営に向けた対応の要請を通知しており、昨年12月末時点で取り組みを開示した企業の一覧を本日公表する予定)
後場に日経平均は、400円超えの上昇幅、心理的な節目36000円に乗せる場面もあった(1990年2月以来、約34年ぶり)。
さて、日経平均は本日まで6連騰、移動平均の25日線(33469円)との乖離がプラス7%超えと、過熱ラインの5%を3日連続で超えた。
短期的には過熱感が意識されるところであり、36000円に乗せたあとは一服感が出ていた。
目先、国内では19日の12月消費者物価指数(CPI)の発表を控えるが、CPIの発表まではこれといった注目イベントは無しにやや材料難。
米国では今晩こそ休場も、決算発表が出始め、企業決算を受けた米株市場の動向に影響する展開となってくるか。
ただ、主力グロース企業の決算はまだ先で、その手前では期待買いは入りやすく、売り急ぎは抑制されやすい。
米CPIを波乱なく消化したことで、米金利や為替に神経質になる場面は少なく、利食い売りをこなしながら続き水準を切り上げるか。
19日のCPIについて、市場予想は前年比2.6％上昇と11月の同2.8％上昇より鈍化する見通し。
生鮮食品除くコアの市場予想も同2.3％上昇と11月の同2.5％上昇を下回っている。
既に1月末に開催される日本銀行の金融政策決定会合での「金融政策の正常化」への思惑は後退している。
そのことから、市場予想通りの鈍化が確認された場合、為替市場および株式市場への影響は限定的だろう。
いっぽうで、3月の春闘の結果後に、4月の日銀会合で「金融政策の正常化」に踏み出すとの思惑は根強く残っている。
仮に市場予想を上回る強い数字になった際は、警戒が必要。
金融政策の正常化の思惑が高まることで、為替市場では円高が進行し、足元の株高のはしごが外される可能性がある。
とはいえ、東証によるコーポレートガバナンス改革を期待した海外投資家の買いが根底にあると考えられている。
そのなかで、足もとのここまでの強いトレンドが転換するほど売り込まれることはなく、丁度良い調整となるか。
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