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決算シーズンが一巡、改めて好業績を発表した銘柄に注目。
また、中小型株に物色意欲が高まってくるのもこの時期。
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本日の東京市場は、前週末の米株高の流れを引き継いで買いが先行して、日経平均は開始早々に300円超の上昇、32900円台に乗せた。
その水準では伸び悩み、心理的な節目33000円が抵抗となり利益確定売りなどに押された。
その中でも前場は、上げ幅を2桁に縮めるかというところでは盛り返し、182.30円高の32750.41円で終えていた。
しかし、後場は、一段と上値を抑えされるかっこうで弱い動き、マイナス圏で推移する時間もあったが、大引けではプラス圏は維持した。
(日経平均の終値は17.00円高の32585.11円)
本日の上値を抑えた要因に、時間外の米株先物3指数の軟化がある。
格付け会社ムーディーズは10日、米国債の格付け見通しを引き下げた。
この格付けの影響がどこまで今夜の米株市場に影響を与えるかが不透明のなか重しとなったもよう。
チャート状での日経平均は、移動平均において5日線(32447円)を維持して終了、同線をサポートに32500円どころで底堅さを示した。
その他に前週末10日に算出した11月のSQ値32454.88円もサポートに機能。
下値は続き32500円付近を目先のメドに意識し、上値についても変らず、節目33000円を意識した展開へ。
33000円を突破となれば、9月高値(33634.31円)を意識した展開ともなってっくる見通し。
また、仮に32500円どころから下に振れても、企業決算は相対的に悪くないなか、75日線(32149円)をサポートに押し目買いが優勢へ。
現状、基調は決して弱くはないと見ており、年末高に向けた態勢を固めると期待する。
今週に注目されるイベントは、金融政策に影響を与える経済指標、14日に10月消費者物価指数(CPI)、15日に10月小売売上高。
CPIは前月比で0.1％増(9月は同0.4％増)、小売売上高は前月比0.4％減(9月は同0.7％増)とそれぞれ減速が予想されている。
その内容次第では波乱となる可能性も抱えているが、無風通過となれば相場の上値追いのきっかけにもつながる。
その他、17日につなぎ予算の期限を迎えて、政府機関閉鎖の懸念もくすぶっており、注意は必要。
その中で本日の米株市場は、時間外の米株先物を見たかぎり売りが先行しそうだ。
ただ、FRB当局者のインフレ抑止に向けた政策姿勢は強弱分かれるものの、引き締めに慎重との期待が広がる。
12月開催の次回FOMCでの金利据え置き予想は9割近くに達しており、金利高が抑えられれば買いが続く見通し。
その他に、今週はホームデポ(14日)やウォルマート(16日)など小売り大手の決算発表が予定され、思惑的な売買が活発化へ。
物色面では、決算シーズンが一巡してきているなかで、改めて好業績を発表した銘柄などに選別物色の矛先が向かうか。
今週は岸田首相が年内解散を見送るとの報道で、円安けん制姿勢が緩むとの見方が台頭。
為替の円安基調が継続すれば自動車株やその周辺株が物色対象として注目される。
また、決算発表が一巡することによる手掛かり難から、中小型株に物色意欲が高まってくることもこの時期の特徴。
材料があるものはもちろんのこと、テーマ性を意識した物色にも広がりが見られてくるか。
来週21日に米半導体大手エヌビディアの決算発表が控えていることから半導体関連に期待が向きやすい。
また、米国では24日にブラックフライデーを控えることから小売、消費関連のニュースフローも増加することが予想される。
そのなかで国内でも、消費関連株に関心が向きやすくなってくるか。
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