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日経平均は30500円を目先の下値のメドに値固めへ。
個別では本格化する決算発表、指数寄与度の高い半導体関連を注視。
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本日の東京市場は、前日の米株市場は主要3指数そろって下落となったが、買い優勢でスタートした。
米10年債利回りが大きく低下したことや、決算を発表したアマゾンが時間外で上昇したことが支え要因に。
前日派手に下げた国内半導体株に買いが入るなどし、日経平均も寄り付きから3桁上昇に。
寄り付き近辺でしばらくもみ合った後、戻り売り圧力がそれほど強くないことを確認すると上げ幅を拡大。
前日の大幅安に対する押し目買い機運も高まり幅広い銘柄が上昇、前場のうちに上げ幅は400円超に拡大、節目31000円を上回った。
後場は31000円より上を積極的に買って行く動きが見られず伸び悩んだが、30900円は下回ることなく推移。
狭いレンジでのもみあいが続くなか、引け間際には31000円近辺でせめぎ合ったすえ、終値では31000円を下回った。
その他にマザーズ指数は、序盤では下げに転じる場面があったが、切り返した後の動きは強く高値引けとなった。
さて、来週は、日銀の金融政策決定会合、米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されている。
日銀は10月31日に金融政策決定会合の結果と経済・物価情勢の展望（展望リポート）を発表する。
ブルームバーグがエコノミストを対象に18－23日に行った調査では、76％が今回の会合で政策の現状維持を決定すると予想した。
一方で、イールドカーブコントロール(長短金利操作、ＹＣＣ)政策について同調査では、4割が再修正する可能性があると回答した。
米国ではFRBが31日から連邦公開市場委員会(ＦＯＭＣ)を開き、11月1日に声明を公表。パウエル議長が記者会見する予定。
金利先物は9割以上の確率で今回の会合での利上げ見送りを織り込む。
日銀会合とFOMCで金融政策が据え置きになるのはほぼ確実で、米金利の上昇がこのまま一服、株式市場への下押し圧力は一段と和らぐか。
日経平均は、30500円を目先の下値のメドに押し目買い需要は強い。
その中で、植田和男総裁から粘り強く緩和継続との発言を確認できれば株式市場は上向きそうだ。
個別では本格化する決算発表により値動きが大きくなるだろう。
需要低迷から抜け出せるかで注目の集まる半導体関連銘柄は10月31日に発表が相次ぐ。
(アドバンテストやレーザーテック、ＨＯＹＡ、ＳＣＲＥＥＮホールディングス、ソシオネクストなどが開示する予定)
株価指数への影響が大きいこともあり、半導体関連の株価動向には注意が必要。
その他に、トヨタ自動車は11月１日に決算を開示、商社では10月31日に三井物産、11月2日には三菱商事や住友商事、丸紅が発表する。
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