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ドル/円が円高方向に強まり1ヵ月ぶり140円台割れ。
米CPIの結果発表後に140円を回復できるかがとりあえずの焦点。
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本日の東京市場は、米株高の流れから買い先行も、ドル/円が1ヵ月ぶり140円割れと円高の動きが強まり、すぐに売り優勢に転換。
日経平均も、6月9日以来の節目32000円割れ、あっさりと同水準を割り込み、その後は一時31700円台まで値を落とすなどした。
その後はドル/円が139円台前半まで振れたところで円高の動きが一服して押し目買いから下げ渋る動きも見られた。
とはいえ、戻りも限定的に、大引けでも32000円割れ、259.64円の31943.93円となった。
さて、今晩に米6月消費者物価指数(CPI)を発表、本日はこれを見極めたいと、積極的な買いが限定された面があった。
その米CPIは前年同月比＋3.1％と5月(＋4.0％)から大幅に鈍化し、2021年3月以降で最も低い伸びが予想されている。
食品・エネルギーを除いたコア指数でも同＋5.0％と5月(＋5.3％)から鈍化が見込まれている。
米CPIの結果発表後にドル円が即座に140円を回復できるかがとりあえずの焦点となってきそうだ。
ただ、米CPIを無難に消化したとしても、13日には米6月卸売物価指数(PPI)、週末には米銀行大手の決算が控えている。
そもそも、今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)および日銀金融政策決定会合の結果を確認しない限りは動きにくくもあるか。
さらに、その先に控える4－6月期決算に対してのハードルも低くなく、調整の流れはいっとき続きそう。
ただ、ここでしっかりと調整を挟んでいれば、決算シーズン時には、好内容の決算から調整一巡、再びトレンドの上と意識されてくる。
調整真っただ中にあるなか、強きに傾けることはないが、弱きになり過ぎず、押し目を狙っていくスタンス。
業績への安心感が高く、全体の調整の流れに巻きこまれるかっこうで、足もとに下げている銘柄。
また、値持ちのよかった半導体株に軟調な値動きが目立ち、それらの持ち直しの動きが見られるか、今後の動向を注意深く見ておきたい。
その他、景気と為替の先行き不透明感が強いなか、目先については、これら要素と相関性の低い内需系の中小型グロース(成長)株が物色対象となりやすいか。
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