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日経平均は27500円中心のレンジ推移へ。
個別では、足もとに決算で売られ過ぎた銘柄を見直す動きへ。
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本日の日経平均は、240円超えの下落幅で反落となった(終値は243.66円安の27427.32円)。
下落の要因は幾つかあり、その一つに日銀総裁の人事案絡みがある。
本命とされた雨宮正佳副総裁ではなく、植田和男氏(元日銀審議委員)を起用する方針を固めたと報じられた。
これを受けて、前週末に日経平均先物は激しく上下、最後は戻していたものの、反射的に売りが出るなどしていた。
この動きを警戒した面が、少なからず、本日はあっただろう。
日銀正副総裁の人事案は、明日に正式に提示される。
植田氏は若干タカはよりな印象だが、すぐに金融引き締めに動くとは思えない。
足もとの為替市場は、あまり動いておらず、日銀総裁の人事案絡みでの影響は、今のところ限定的と見るべきか。
それより、本日の下げ要因は、今週に注目指標の発表が続く、米市場を警戒したところが大きかった印象。
このところ、米連邦準備制度理事会(FRB)高官からはタカ派発言が相次いでいる。
そのなかで、14日に1月の消費者物価指数(CPI)、15日に1月の小売売上高、2月のニューヨーク連銀製造業景気指数が発表される。
これらを見極めたいと、神経質な状況が続くことになりそうだ。
そうした状況下のなかで日経平均は、27500円を中心としたレンジでの推移へ。
本日は、27500円割れも、移動平均の75日線(27292円)が下値のサポートに機能し、27500円を中心としたレンジの範囲内。
いっぽうで上値は、価格帯別で27800円-28000円辺りで商いが積み上がっており、同水準に接近する局面では戻り売りが警戒される。
その他、企業決算については週前半で一巡する。
決算発表の初動段階で大きく売られた銘柄や好決算ながら利食いに押されていた銘柄などへの見直す動きが意識されやすい。
全体としての方向感は、いったん出にくいが、個別材料を手掛かりとした物色は続いていくか。
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