東京市場前場概況と後場の見通しをお伝え致します。
前場の日経平均は5日ぶり反落(239円安) 節目28000円付近まで押した
前日8日の米株市場は、NYダウが小幅にプラスで終えるも、その他の主要指数がマイナスと高安まちまちにあった。
そうしたなか、東京市場は、方向感に欠けるスタート、日経平均は12円安と小幅な下落での寄り付きとなっていた。
その後、小幅ながらプラス圏に浮上する場面もあったが続かず、まもなく軟化し、下げ幅を拡大する展開に。
一時は、272.79円安の27976.45円まで値を落とす場面があった。
その後の戻りも鈍かったものの、心理的な節目28000円は維持して前場の取引は終了した。
日経平均は指数寄与度の高いソフバンG<9984>や東京エレク<8035>の下げがきつく重しとなった面も。
両銘柄とも前日(8日)に発表した決算が売り材料となったかっこう。
ソフバンG<9984>は巨額最終赤字、東京エレク<8035>は、第1四半期(22年4-6月)の連結決算で2桁減益。
日経平均前場終値は-239.89円の28009.35円。
東証プライムの騰落銘柄数は値上がりが556銘柄、値下がりが1202銘柄、変わらずが79銘柄。
業種別では、値上がりが8業種、値下がりが25業種。
値上がりは、鉱業、海運、石油・石炭など。
値下がりトップは、ゴム製品、電気機器、輸送用機器。
後場の見通し
日経平均は前日(8日)まで4連騰と、短期的な過熱感も意識されて、利益確定売りが出やすくあった。
そのなかで、指数寄与度の高いソフバンG<9984>と東京エレク<8035>が決算さえず大幅下落、売りを誘った。
また、10日に控える米消費者物価指数(CPI)の結果を見極めたいとの向きもあり、押し目を拾う動きも限られているもよう。
とはいえ、好決算銘柄を物色する動きも継続されており、これがいっていの支え要因となるだろう。
前場の日経平均は、5日移動平均線(28021円)が位置する水準でもある節目28000円近辺で引けた。
後場も、この水準を意識した展開が続きそうにある。
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