続き、電気自動車(EV)関連などに強さが見られる。
トレンドの出ている関連銘柄の押し目は拾っておきたい。
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本日の日経平均は600円超えの下落幅で終了、続落となった(終値は607.87円安の27937.81円)。
前週末の米株安や、オミクロン株の感染拡大による世界経済への悪影響の懸念が重しに朝方から売り優勢に。
売り先行後も米株先物安が重し、中国で利下げの発表があった前後からの中国株安もあり、日本株もこれに連れて売りが強まった。
前場こそ、心理的な節目28000円付近で下げ渋る展開にあった日経平均。
しかし、後場の早くにこれを下回り、その後は逆にこの水準が抵抗帯となっていた。
先週、米FOMCの公表結果とパウエル議長の記者会見を受けて、直後の米株市場はハイテク株を中心に強い動き見せ、年末株高ラリーかと期待する向き強くあった。
しかし、それは、英国中央銀行が予想外の利上げに踏み切ったことや、日銀がコロナ禍での資金繰り支援策の縮小を決めるなどし期待は一瞬にして後退した。
そして、足もとでは懸念が大きく後退していたオミクロン株への警戒も再び強まってもいるかっこう。
オミクロン株については、重症化率が低いことや既存ワクチンがある程度有効という報道を受けて懸念が大きく後退していた。
しかし、感染拡大のスピードは想定以上とみられ、これへの警戒感が再び強まっているといったところ。
欧州では、オランダでは既にロックダウン(都市封鎖)が決定したほか、英国も新規感染者数が18、19日と連日で1万人を超え、ロックダウンには至っていないものの、検討せざるを得ないと伝わっている。
また、景気回復が鮮明だった米国でも劇場街ブロードウェーでの休演などイベントの延期が相次いでもいる。
その他、本日は、中国の金利引き下げを受け、中国経済の先行き不透明感が意識され、これに対する警戒感が強まった面も。
薄商いのなか、こうしたことが売り仕掛けの材料にされて、先物主導で本日の日本株は大きく値を落とすことになった。
ただ、日経平均は、本日の後場に28000円割れとなった後は、この水準で安値圏ながら下げ渋るような動きにあった。
薄商いのなか、売りに傾きやすかったいっぽうで、追随して売り込まれる動きもここからは限定されていくか。
今晩の米株市場の動向次第だが、下げても常識の範囲内などに落ち着いていれば、明日の日本株はそれなりに強く戻すと予想される。
また、週後半にかけては、クリスマスの祝日で海外市場が休場となることから商いは一段と細るといっぽうで、祝日明け後の年末ラリーを意識した底堅さも見れるか。
物色面では続き、足もとに賑わう電気自動車(EV)関連などに強さが見られる。
これは、世界的な脱炭素の流れを背景に電気自動車(EV)市場の拡大が加速するなか、年明け以降も注目度・期待値の高いテーマにある。
トレンドの出ている関連銘柄の押し目などは積極的に拾っておきたいところ。
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