明日以降、とりあえずは、週足ベースで52週線維持に向けた動きを見せてほしいところ。
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日経平均は本日、大幅に7日続落で終了した(終値は622.77円安の27822.12円)。
朝方から400円近くの下落幅でスタートし、その後も下げ幅を拡大、一時は980円超えの下落、27500円割れとなる場面もあった。
その後は、やや持ち直しとなるも恐る恐るで、戻しはいってい程度に限られた。
米国の債務上限問題や中国恒大集団の資金繰り懸念がくすぶり、原油高を背景にインフレ警戒感も根強くある。
日経平均は、外部要因を中心に不安要素が強いなか、「政局相場」が始まる前の8月27日以来の水準まで落ち込んだ。
国内経済正常化や政治の変化への期待を背景にした8月後半からの上昇分をほぼ帳消しに。
とりわけ海外勢の期待が失望に変わったイメージ、菅義偉前首相が自民党総裁選不出馬を表明して以降、日本の政治が旧来の自民党から変化すると期待された。
しかし、変革の軸と期待された河野太郎氏が選挙に破れた上、重要ポストも与えられず、期待が後退したとここまで見られる。
ただ、ファンダメンタルズが悪いわけではない、コロナに抑えられてきたところが正常化に向かっている段階で、大きな流れとして強気の見方に変りなし。
日本経済の浮上に向けた変化が意識されることで、海外投資家の注目が日本株に向けられることは、8月の上昇で確認された面もある。
4日発足した岸田新政権はさっそく、19日公示・31日投開票の衆院選に向けて経済対策の編成に動き出した。
ここまで、岸田政権に対する市場反応はマイナスのイメージが強い。
とはいえ、債務上限問題に揺れる米国との比較で、積極的な財政支出が期待されることは日本株の下支えになるだろう。
改めて政策期待を背景とした強い動き、ここからの巻き返しに期待したい。
チャートで見た日経平均は、本日にあっさりと、52週移動平均線(28051円)を下回った。
ただ、前場に安値(本日安値27460.29円)付けたあとは、いっていの底堅さも見られていた。
明日以降の週半ばから後半は、とりあえずは、週足ベースで52週線維持に向けた動きを見せてほしいところ。
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