米中の各種不透明要素から一段の下押しも想定。
ただ、中長期では良い買い場だと見る。
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日経平均は前日の660円安に続き、本日も一時は3桁の値幅を伴った下落となった(日経平均終値は200.31円安の29639.40円)。
要因とされるのは急速にクローズアップされてきた米中の不透明要因の存在。
中国恒大の債務問題について、これまでのところ、リーマン・ショックほどのインパクトはないとの見方が優勢。
ただ、中国政府が具体的な対応を示さない限り、相場の警戒感は続きそうにある。
米国については、とりあえずは明日のFOMC((連邦公開市場委員会)が注目される。
最新の米8月雇用統計の数値が予想外に悪く、今回のFOMCでの量的緩和縮小(テーパリング)決定の可能性は一段と遠のいた。
そのため、波乱はないとの見方が主流だ。
しかし、今回は政策金利見通し(ドットチャート)が公表されるため注目度が低いことはない。
前回6月では参加者18人のうち7人が2022年中に利上げがあると見込みとした。
3月時点の4人からかなり増えており、今回、22年の利上げを想定するメンバーが7人からどれだけ増える注目される。
それ次第ではやや波乱含みの展開になる可能性はあるだろう。
米中の各種不透明要素に解消の兆しがみられるまで、短期的には一段の下押しも想定はされる。
とはいえ、日経平均は、8月30日以降、目を見張る上昇っぷりを見せてきた。
この上昇については、業績による裏付けや米株との対比での割安感など根拠づける要因は多い。
プラスして、次期政権への期待に基づく先高観も依然として根強い。
警戒材料はあるものの、中長期では良い買い場だと見ることができる。
チャート形状的にも、日経平均は、右肩上がりにある25日移動平均線(28971円)がサポート線に意識される。
変らず、政策期待の高まりによるテーマ性のある銘柄、個別で材料のある銘柄などの押しは買いと見る。
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