日経平均は3万円が上値抵抗、米FOMCがこの水準超える材料となるか。
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日経平均はしっかりとした展開にはあるが、心理的な節目30000円どころでは上値が重い。
ここまで、この水準を超える材料は見当たらないといったところか。
そうしたなか、注目されるのは米FOMCとなる、これを無事に通過し30000円トライとなるか。
そのFOMCでは、メンバーによる経済および政策金利見通しなどが注目されている。
前回までの中央値では、2023年末までのゼロ金利が示されていた。
これが年半ばにかけての1回の利上げに見通しが引き上げられるのではないかとの指摘が聞かれる。
また、補完的レバレッジ比率(SLR)を巡る規制緩和の期限延長問題も警戒されているもよう。
ただ、現状の米長期金利の水準は上記シナリオを相当程度織り込んでいると見ておきたい。
一時的、短期的にはショックに及ぶ可能性はあるが、それにとどまるのではないか。
また、パウエル議長などの発言から、今の段階で株式市場にショックをもたらすような対応をするとは想定しにくい。
記者会見では、長期金利の上昇を抑制するための具体策への言及はないだろう。
しかし、これまで通り、明確な雇用および物価目標の改善が見られない限りは強力な金融緩和を続けるという従来方針の強調か。
そうしたシナリオを織り込んでいっているのか、足元では「バリュー買い・グロース売り」の動きが一巡してきているもよう。
前日の米株市場では、米長期金利が上昇しているなか、景気敏感株が売られ、ハイテク株に買い向かった。
将来に対する先行き不安視の度合いや変動率(ボラティリティー)を表す米VIX指数も警戒水準とされる節目の20ptを割ってきている。
こうしたこともあり、市場はかなり金利動向に対して耐性がついてきたとも見れる。
米FOMC、パウエル議長の記者会見を無難に終えることができれば、再びグロース株に強い買いも向かいやすくなるか。
景気敏感株、ハイテク株、循環的な形で物色され相場全体として押し上げていくと期待する。
日本株も米株市場と同様の流れ、また、米株とと比較すると出遅れ感あり、そうした意識が強まれば、日本株への魅力は増すだろう。
ただ、明日に関しては、米FOMCを無難に通過しても様子姿勢となる可能性もある。
日銀金融政策決定会合(3/18~19)への注目度が今回は高い。
日銀は今回の会合でこれまでの政策の点検を行う予定。
日銀の結果を消化するのは19日金曜の午後までは積極的に動きづらいとされるか。
とはいえ、日銀もこの時点で緩和スタンスそのものを修正してくるとは考えづらい。
警戒はしつつも、消極的になるところでもないか。
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