米株先物安から今晩の米株安については本日に織り込んでおり反発はしやすい、25日線を即日に回復できるかが焦点。
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ここのところの日経平均は、12月以降は高値圏でのもみあいが続き、もう一段高を待っているような状況にあった。
しかし、今週はクリスマス休暇を控えた海外投資家の動きが鈍く、上値を追う主体が不在の状況。
そうしたなか、日経平均の27000円台回復が目先遠のいたと判断された面があったのだろう、英国で発見された変異種のウイルス、コロナ禍の長期化や景気回復の遅れを懸念が、売りのきっかけとなった。
また、前日の東証1部売買代金は2兆153億円とぎりぎりの2兆円台乗せる程度にとどまり、本日も同様に2兆319億円にとどっまったなど市場エネルギーが低下、一方向に振れやすかった面もあった。
ただ、仮に変異種ウイルスの感染再拡大で第4波が来たとしても、金融政策、財政出動によるサポートへの期待などあり、中長期的なトレンドが崩れる可能性は低いとは見る。
とはいえ、目先としては、材料に乏しい中、新型コロナウイルスの感染状況や、それに伴う経済活動の停滞が警戒されやすい状況にあることは確か。
本日の大幅安からやや深めの調整入りとなる可能性はある。日経平均は、チャート形状的にも、25日移動平均線(26490円)を下回った。
明日の日経平均は、米株先物安から今晩の米株安については本日に織り込んでおり反発はしやすい、25日線を即日に回復できるかが焦点、連日で25日線割れとなれば、目先の調整色を強めていく可能性はあるだろう。
また、本日は新興市場の下げもきつかった。中小型株は、テーマ「環境関連」とされるものを除くと、売りに押されていた印象、年末を前に損出しの売りも出やすくあったか。
これらについても、明日の反発力を確認したいところ。明日以降は目玉案件がやや乏しくなるものの、IPOラッシュは継続、新興市場は引き続きIPO銘柄を中心に賑わうことになる見れ、IPOのほか、テーマ性のある材料株などへの循環物色が意識されやすくはあり、変らず、政府主導によるテーマ株への物色、IPOの好調から利食い資金が市場に還流、足元で調整色の強い、時価総額上位の中小型株の一角にリバウンド狙いの動きがみられると期待したい。
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