前場の日経平均は続落(159円安) 高値更新後に売り優勢に転換
東京市場は朝方は買いが先行していた。先週末19日の米株市場は主要3指数そろって下落となっていたものの、下落はそれなりにとどまり、これに対するネガティブな見かた限定的に。米国の追加経済対策案に関し、大筋合意に達し20日にも最終案が上下両院で採決される可能性との報道が、後押しとなったもよう。
日経平均は一時、142.28円高の26905.67円まで上昇、年初来高値を更新した。
しかし、その後は、株価指数先物に断続的な売りが出たことをきっかけに下げ転換して下げ幅を拡大。
下落幅は200円を超えて26500円台前半まで押す場面が見られた(本日安値229.76円安の26533.63円)。
その水準で心理的な節目26500円がサポートとなり下げ渋ったものの、戻りも限定されて前場引けとなった。
日経平均前場終値は-159.79円の26603.60円。
東証1部の出来高は5億4323万株。
騰落銘柄数は値上がり599銘柄、値下がり1482銘柄、変わらず102銘柄。
業種別では値上がりが4業種、値下がりが29業種。
値上がりは非鉄金属、銀行、情報・通信、倉庫・運輸のみ。
値下がりトップはその他製品、石油・石炭、鉱業。
後場の見通し
朝方は強く、日経平均は年初来高値更新となるも、その後は利益確定売りになどに押される展開となった。
27000円が目先の上値メドとして強く意識されるかっこうとなっており、26900円台に乗せると上値が重い。
国内での新型コロナウイルスの感染拡大や、欧州で新型コロナウイルスの変異種の感染拡大と、世界経済の回復が遅れなど懸念されている面もあるだろう。
後場も、ドル/円が朝方よりやや円高方向にあることや、米株先物の上値が重いことがあり、このまま売り優勢の展開が続くと予想される。
ただ、日経平均は、26500円どころでは下げ渋る動き見せており、チャート形状的にも、25日移動平均線(26465円)などが下値のサポート線、26500円を下回る場面では、押し目買いなどから下げ渋る見通し。
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