前場の日経平均は続落(143円安) 3桁下落も騰落数はきっ抗しており弱い地合いではない
前日10日の米株市場が高安まちまち。注目されたECB理事会においても、追加の金融緩和が決定されたが、事前に織り込みとの反応されて欧州株、米株ともにポジティブな影響は限定的にあった。
手掛かり材料に欠けるなか、本日の東京市場は、やや売り優勢でのスタートに。
日経平均は売り先行でスタートした後、プラス圏に浮上する場面などもあったが続かずマイナス圏に沈むと、一時は、26553.01円(203.23円安)まで押す場面も見られた。
売り一巡後は下げ渋ったものの、戻りは限定されて、3桁下落での前場引けとなった。
いっぽうで、新興市場は上昇で前場引け。マザーズ指数は高く始まった後も強く、3%近くの上昇、強い反発で前場引けとなった(マザーズ前場終値は33.03pt高の1190.00pt)。
日経平均前場終値は-143.50円の26612.74円。
東証1部の出来高は6億9173万株、売買代金は1兆6282億円。
騰落銘柄数は値上がり1050銘柄、値下がり1015銘柄、変わらず114銘柄。
業種別では値上がりが11業種、値下がりが22業種。
値上がりは輸送用機器、その他製品、空運など。
値下がりトップは海運、その他金融、パルプ・紙。
後場の見通し
日経平均は3桁下落で前場引けも、東証一部の騰落数を見るときっ抗しており、弱い地合いではない。下げたところでも心理的な節目26500円手前では下げ渋り、その後の戻りは限定的にあるも、いっていの底型さを示されている。
チャート形状的には、5日移動平均線(26640円)をやや下回る程度で前場引け。ややドル/円が円高気味にあることが気掛かりではあるが、米株先物がプラス圏での推移と支え要因。後場は、5日線上に浮上することができ、同線上での推移でする時間が長くなってこれば、下げ幅を縮められるか。
新興市場では、来週からのIPOラッシュ控えて、足元では、換金売りなどに押されていたマザーズ指数が上昇、反発力も前日比約2.8%とそれなりに強く、材料株、政策に絡んだテーマ株など中心に堅調に推移、後場も続き、堅調な展開と期待したい。
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