前場の日経平均は6日続伸(268円高) 節目25000円乗せ 上値追いには慎重姿勢
東京市場は朝方から買い優勢の展開。米国で新型コロナウイルス感染症ワクチンの後期臨床試験(治験)で高い効果を示す結果が報告されたことを受け、経済活動再開への期待から株価は上昇、その流れを引き継ぐかっこうとなった。
日経平均は寄り付きから節目25000台に乗せると早々に、25279.94円(440.10円高)まで上値伸ばす場面があった。
ただ、その後は、短期的な過熱感が高くあることもあり伸び悩み、利益確定売りに押された。
時間外の米株先物がプラス圏とマイナス圏行き来し一進一退となっていることなどから、上値追いには慎重となった面があったようだ。
とはいえ、高いところからは上げ幅縮小となるも、上昇幅は268円と高く、25100円付近で前場の取引を終えている。
日経平均が上昇となったいっぽうで、新興市場はジャスダック、マザーズともにマイナス圏で前場引けに。
日経平均前場終値は+268.37円の25108.21円。
東証1部の出来高は10億7878万株、売買代金は2兆6500億円。
騰落銘柄数は値上がり1392銘柄、値下がり724銘柄、変わらず61銘柄。
業種別では値上がりが31業種、値下がりが2業種。
値上がりトップは空運、鉱業、保険。
値下がりはその他製品、情報・通信のみ。
後場の見通し
日経平均は買い一巡後は伸び悩みとなったものの、節目25000円上、25100円付近で前場の取引を終えている。
後場、米株先物や、105円台にあったドル/円が104円後半と朝方より円高に振れており、これらの動向次第となるが、25000円は維持して引けれそうだ。
いっぽうで新興市場は軟調、前日の米株市場でNASDAQが大幅に下げたことが重しとなっている。
マザーズ指数は一時、節目1200ptを下回る場面なども見られた。
ただ、前場引けでは1200pt上にあり、この水準で下げ渋ったかっこう(マザーズ前場終値は1204.31pt)。
週足チャートの13週移動平均線(1201.33pt)が位置するところでもあり、これがサポート線に機能している面も。
後場も続き、1200ptより上で推移する時間が長くなれば、戻し強める可能性もあるだろう。
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