前場の日経平均は小反落(29円安) 米株先物にらみの様子見姿勢の強い展開
前日29日の米株市場が主要3指数そろって下落、その流れ引き継ぎ、東京市場も本日は売り優勢でスタートした。
前日までの配当再投資の動きも一服し、上値を追うような材料は無しといったところ。
米大統領選候補のテレビ討論会も始まり、様子見ムードの強い展開が続いた。
日経平均は、一時、102.05円安23437.05円まで押す場面もあったが、その水準で下げ渋り。
中国国家統計局が発表した9月の製造業と非製造業の購買担当者景気指数(PMI)がいずれも市場予想を上回ったことなどが支え要因となったもよう。
前場は29円程度の下げ、小幅安で引けている。
新興市場は上値は限定的ながらもしっかりの展開、ジャスダック、マザーズともにプラス圏で前場引けとなった。
日経平均前場終値は-29.33円の23509.77円。
東証1部の出来高は5億1003万株、売買代金は1兆0707億円。
騰落銘柄数は値上がり624銘柄、値下がり1479銘柄、変わらず73銘柄。
業種別では値上がりが5業種、値下がりが28業種。
値上がりは情報・通信、精密機器、パルプ・紙など。
値下がりトップは銀行、石油・石炭、ゴム製品。
後場の見通し
日経平均は一時は3桁下落となる場面も見られたがその後は下げ渋る展開、小幅安で前場を終えた。
米大統領候補のテレビ討論会が行われる中、米株先物が堅調にあったことなどが支え要因に。
また、中国の経済指標が好内容だったことなども安心感につながったもよう。
しかし、日経平均の23500円前後は、コロナ・ショック以前にも、もみあった期間が長かった水準。
そのため、戻り売り圧力は強いと見れ、この水準を突破するようなポジティブ材料は本日のここまでは見当たらない。
今週末に米雇用統計など注目イベント控えることからも上値は追いにくいか。
後場も米株先物や他のアジア株の動向にらみ、基本的には様子見姿勢の強い展開が続きやすいか。
物色についても個別で材料があるものや、テーマ性材料にした中小型株に限られやすい見かた。
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