前日の米株市場でNYダウが過去最大の下
落幅(2013ドル安)。また、NY原油先物
の続急落となったことなど受けて、本日
の東京市場は朝方からリスク回避の売り
が先行した。
日経平均は一時、先物主導で、806.99円
安の18891.77円まで下落する場面が見ら
れた。
その後は、時間外取引のNY原油先物や米
株価指数先物の上昇、円高一服が支えと
なり下げ幅縮小となるも上値も重く、前
場は結局、293円安で引けていた。
後場、昼休憩中に、日経平均先物に買い
戻しが入り、下げ幅を縮小してスタート
するとプラス圏に浮上、その後前日終値
近辺でもみあう場面があったものの、プ
ラス圏で推移する時間が長くなるにつれ
上方向へと振れると一時は、271.59円高
(19970.35円)まで切り返す場面が見られ
た。
そこからは上げ幅縮小も強き基調のまま
3桁上昇で大引けに。
日経平均終値は+168.36円の19867.12円。
東証1部の出来高は25億7037万株、売買
代金は3兆8120億円。
騰落銘柄数は値上がり1645銘柄、値下がり
477銘柄、変わらず42銘柄。
業種別では値上がりが30業種、値下がりが
3業種。
値上がりトップは証券・商品、不動産、倉
庫・運輪。
値下がりは鉱業、海運、石油・石炭のみ。
日経平均は本日、一時は800円安も、その
後に切り返してプラス圏、3桁上昇で終え
ることが出来た。
朝方は好材料視されなかったものの、トラ
ンプ大統領が、米国の景気下支え措置は「
大規模」なものになる発言、給与税の引き
下げなどの措置を議会民主党と10日に協議
するとしたことに徐々に好反応を示してい
った。
時間外取引での米株先物が上昇やドル/円
の円高方向への動きが一服したことが後押
しに。
今晩の米株市場が急反発を見越した売り方
の買い戻しを誘ったのだろう。
引き続き、新型肺炎の感染拡大について、
収束の兆しはみられておらず、株式市場に
おいても積極的な押し目買いを入れにくい
地合いは継続しやすい。
また、今週末には先物オプション特別清算
指数算出(SQ)を控えており、足元の荒い値
動きを受けたヘッジに伴う動きも強まりや
すく、特に週半ばにかけては注意しておき
たいところ。
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