本日の東京市場は、先週末4日の米株市
場が雇用統計の発表受けて大幅上昇(NY
ダウは372ドル高)となっていたことか
ら、買い優勢の展開が見込まれていた。
しかし、朝方こそ、日経平均は小高く
スタートしたものの、米中通商合意に
ついて中国当局者が後ろ向きな姿勢を
示唆する一部報道を受けて、10日から
始まる米中閣僚級貿易協議の行方が警
戒されるとともに、時間外取引での米
株先物が軟調に推移したことが重しと
なり、売り優勢の展開に。
日経平均は、マイナス圏に沈み、2134
6.63円(63.57円安)で前場の取引を終
えていた。
後場は売り圧力が和らぎ下げ幅を縮め
たものの、米株先物の軟調が続くなか
では戻りも限定され、この日の取引を
終えた。
日経平均終値は-34.95円の21375.25円。
東証1部の出来高は9億2137万株、売
買代金は1兆5251億円。
騰落銘柄数は値上がり1015銘柄、値下
がり1015銘柄、変わらず122銘柄。
業種別では値上がりが13業種、値下が
りが20業種。
値上がりは小売り、情報・通信、倉庫
・運輪など。
値下がりトップはゴム製品、水産・農
林、その他製品。
東証1部の売買代金が1兆5200億円と極
めて低水準に。
10日からの米中閣僚会議の行方を見極
めたいとして様子見姿勢の面が強かっ
た。
テクニカル面での日経平均は、日足一
目均衡表の基準線(21308円)などが、
サポート線に機能しているいっぽうで、
上値は、移動平均線チャートの25日線
(21544円)などが抵抗線に。
25日線回復となれば、同線や75日線が
上向きにあるなか、株価は上方向へと
振れやすい見かた。
新興市場はマザーズが小反落となった
いぽうで、ジャスダックが小幅続伸に。
米中通商協議の先行きが不透明感が強
いなか、外部環境に左右されにくい銘
柄への物色は続いている。
その他、今週は小売企業を中心に、約
230社ほどの決算発表が予定されている。
増税後は小売セクターを見直す動きも
みられているなか、決算が一段の好材
料となるか注目される。
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