前日の米株市場が高安まちまち、為替ドル
/円も小動きと、手掛り材料に乏しいなか、
本日の日本株は売り優勢でのスタートとな
った。
ETF(上場投資信託)の決算日に伴う分配金
捻出目的の売り需要が観測され、前日引
け後に発表された6月工作機械受注の悪化
などが重しとなったもよう。
日経平均は寄り付き直後に、21488.22円
(76.93円安)まで押す場面があった。
売り一巡後は、プラス圏に浮上する場面も
あったものの、そこから買い上がる動きは
見られず、戻り売りに押されて失速、小安
い水準で様子姿勢が強まり、前場を引けて
いた。
後場、ほとんど動きなく、上下値幅50円程
度の狭いレンジで推移、大引け間際にはプ
ラス圏に浮上したものの続かず、小幅安で
この日の取引を終えた。
日経平均終値は-31.67円の21533.48円。
東証1部の出来高は11億3868万株、
売買代金は1兆9437億円。
騰落銘柄数は値上がり764銘柄、値下がり
1297銘柄、変わらず88銘柄。
業種別では値上がりが7業種、値下がりが
26業種。
値上がりは鉱業、精密機器、情報・通信
など。
値下がりトップは海運、パルプ・紙、鉄
鋼。
本日の日本株は様子姿勢の強い展開とな
った。
パウエルFRB議長による議会証言を受け
た米市場の動向を確認したいとの見かた
や、製造業の方向性を探る上でも注目度
の高い安川電<6506>の決算発表が明日
の7/11に控えていることがあり、動向
を見極めたいとする面もあったようだ。
テクニカル面での日経平均は、節目215
00近辺で下値は底堅いものの、上値は
移動平均線チャートの200日線(21597.
38円)、5日線(21616円)などが抵抗線
となったもよう、目先の下値メドは75
日線(21435円)や25日線(21312円)、
25日線は緩やかに上昇しており、同線
までの調整があったとしてもサポート
線となり、リバウントとなりそうだ。
その他、日経平均が反落となったなか、
新興市場は上昇、ジャスダック、マザ
ーズは反発、中小型株中心に、材料が
あるものや、テーマ性を材料に動意づ
いているものも多く、それら物色の流
れは続く見通し。
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