12/4東京市場概況をお伝え致します。
前日の米株市場は米中首脳会談を好感して堅
調となっていたものの、日本株は先んじて上
昇していたこと織り込み済み、日経平均が前
日まで7日続伸していた反動もあり、朝方か
ら売り優勢の展開にあった。
日経平均は一時、プラス圏で推移する場面も
見られたが続かず、他のアジア株が軟調だっ
たことも重しとなり、前場の取引を22418.8
7円(155.89円安)で引けていた。
後場は一段と売りが強まる展開に。前場の戻
りの鈍さが嫌気されたほか、欧州勢とみられ
る海外投資家が先物にまとまった売りを出し
たことから、大幅に値を下げて、日経平均は
500円超えの下落幅で本日の取引を終えた。
(本日安値は2033.41円(541.35円安)
日経平均終値は-538.71円の22036.05円。
東証1部の出来高は15億5187万株、
売買代金は2兆7343億円。
騰落銘柄数は値上がり125銘柄、値下がり
1960銘柄、変わらず34銘柄。
業種別では全33業種が値下がり、値下がり
トップは海運、石油・石炭、建設。
後場、欧州勢と見られる海外投資家の売りな
どがあり、日経平均が想定以上に下落、幅広
い銘柄が売られる展開となった。
米中の貿易戦争に関しても「一時休戦」とな
ったに過ぎず、先行き懸念が完全に払拭され
たわけでないとの見かたが強まったようだ。
また、政権内きっての対中強硬派として知ら
れる米通商代表部(USTR)のライトハイザー代
表が交渉の中心となることが明らかになった
ことも重しに意識されたもよう。
日経平均の下げ幅が大きくなるなか、前場を
プラス圏で終えていた新興市場のジャスダッ
クもマイナス圏で本日の取引を終えた(新興
市場はジャスダック、マザーズともに8日ぶ
り下落)。
テクニカル面での日経平均は、移動平均線チ
ャートの25日線(21940円)近辺までいっきに
調整したかっこうとなったが、同線は維持し
てこの日の取引を終えており、サポート線に
意識される見かた。
また、その他にも日足一目均衡表の転換線(2
1971円)、基準線(21867円)などもサポート
線に控える。
この水準では底堅さを示しておきたいところ。
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