8/31東京市場概況と来週の見通しをお伝え致します。
7日概況 日経平均は6日続落(180円安) 後場、一段安後に下げ渋
り
前日の米国株式市場でNYダウは小幅高となったものの、NASDAQが
下落、米国の中国に対する関税引き上げへの警戒感が根強く、ハ
イテク株への売りも継続された。
それを受けて、日本株は朝方から売りが先行、日経平均は前場を
220円超えの下落幅で終えていた(前場終値は22264.11円(223.83円
安))。
後場、プラス圏でスタートした中国・上海総合指数が下げに転じ
て一段安となったことなどが重しとなり、日経平均は22712.90円
(315.04円)まで値を落とす場面が見られた。
しかし、日銀のＥＴＦ(上場投資信託)買い期待などを支えに下げ
渋る展開となり、この日の取引を終えた。
日経平均終値は-180.88円の22307.06円。
東証1部の出来高は13億961万株、
売買代金は2兆2622億円。
騰落銘柄数は値上がり673銘柄、値下がり1343銘柄、
変わらず90銘柄。
業種別では値上がりが12業種、値下がりが21業種。
値上がりは電気・ガス、陸運、バルブ・紙など。
値下がりトップは石油・石炭、電気機器、金属製品。
来週の見通し。
来週も貿易摩擦の行方を見極めながらの神経質な相場展開が続く
可能性が高そうだ。
ただ、NAFTA再交渉に進展がみられてくるようだと、過度な警戒
感は和らぐと期待される。
また、2000億ドルに対する関税引き上げは実施する可能性が高そ
うだが、これに対しても織り込みが進んでいると見られ、通過材
料と反応される可能性もあり。
その他の懸念の材料は関西を直撃した台風や北海道地震、これら
の復旧・復興が進んでいることが確認されることにより、日本株
への国内外の投資家に与える印象も変わってくるだろう。
日経平均はサポート線として意識された200日移動平均線(22412
円)を割れるなど下落余地は節目の22000円まで広がってはいる。
ただ、PER水準から割安感を指摘する向きも多く、懸念材料を消
化、切りけ返す展開を期待したいところ。
来週の日経平均の予想レンジは22000円-22800円。
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