睡眠-18th-潜在意識・センター試験後・大学受験・勉強法・モチベーション・夢・現実
センターが終わる。
手ごたえを感じていたが、すべてが終わるまではなんとも言えない。
60%くらいの可能性もあるし、運良く90%近く取れたかもしれない。
どんな形であれ、無理と思えたこの試練を超えて、必ず新しい場所へ行く。
それが自分に課せられた試練を超えたことになる。
そして、まだ見ぬゴールを切りたい。この場所から切りに行かなくちゃ!
携帯を開き大学生にメールを打つ。
『センターが終わりました。この日を終えて、少しだけ頑張り続けた自分を褒めたいです。』
1分後に返信が来る。
「まだまだまだまだまだまだまだ気を抜くな!」
(了解。)
家に帰り適当に寿司を食べてから、その日は早めにベッドに入った。
浅い睡眠の最中にメールの着信音で目が覚める。
From 大臣
「俺、東大行くわ。」
Re:
『行ってこいよ。さいっこうに応援してる!』
後に彼から文科二類に合格の電話を聞いたときは本当に嬉しかった。
ベッドの中で、大臣のことを思い出す。
彼とは小学校からの付き合いだった。クラスの中で笑いを取るポジションにいながら、ずば抜けた集中力を持っていた。それは高校でも変わらなかったと聞く。
一度、教師と衝突してその教科の中間テストを堂々と白紙で出し、校長室に呼ばれ、その後の模試で全国上位を出した。
それを自らの持ちネタとし、僕らは何度も笑い合った。
懐かしい気持ちは携帯と共に閉じて、ゆっくりと瞼も落とす。
本番までのカウントダウンはもう始まっている。すべてが終わった時、何を見るのだろうか。
新しい風が吹き抜けることのイメージをした。意識は次第に薄らいでいった。
その日、不思議な夢を見た。
大学生になっている夢だ。どこの大学かはわからない。
ただ、見知らぬ場所で、見知らぬ人達と話している。
潜在意識にまで刷り込んだせいだろうか。それとも強い願いが夢の中で夢を見せたのだろうか。
きっと大多数の人間と逆の思考は、その戦略と方向性に誤りがなければ、時間と共に限界を超えられる。臨界点のトラックレコードを書き換えることができる。
朝も、夜も、太陽も、月も、すべてを味方につけるイメージで眠る。
瞼の向こうの世界では、すでに戦いの場所へと向かっていた。